総合転職エージェントのワークポートは、「セクシャルハラスメントの実態」についてアンケート調査の結果を6月14日に発表した。調査は5月31日~6月6日の期間、全国の20~40代のビジネスパーソン486人を対象にインターネットで行われた。

  • これまでにセクハラを受けたことがあるか

はじめに、対象者全員にこれまでセクハラを受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と答えたのは24.9%だった。被害経験者は全体の3割以下にとどまったものの、セクハラ問題の根絶には至っていないことが明らかになった。

  • 誰からセクハラを受けたか

続いて、職場でセクハラを受けたことがあると回答した人に、誰からセクハラを受けたか聞いたところ、「上司(男性)」が76.0%で最多の結果に。次いで、「同僚(男性)」が25.6%、「取引先・顧客(男性)」が24.8%と続いて、どちらも30%近くにのぼる結果となった。

  • 誰からセクハラを受けたか(男性回答)

  • 誰からセクハラを受けたか(女性回答)

また、前出の回答を男女別に集計したところ、男性の回答でも「上司(男性)」(73.7%)や「同僚(男性)」(21.1%)が上位に入るなど、同性からセクハラを受けたことがある人も少なくないことがわかった。

  • どんなセクハラを受けたか

次に、セクハラの種類を「対価型(何らかの措置を優遇する対価として性的な行為を求めるケース)」「環境型(職場での性的な言動や装飾物の設置をするケース)」「制裁型(異性に対して圧力をかけるような態度を取るケース)」「妄想型(相手が自分に好意があると勝手に決め付け、それに基づいた行動をするケース)」の4タイプに分類。

前出の質問の回答者にどんなセクハラを受けたか聞いたところ、「環境型」が47.1%と最も多く、「制裁型」もほぼ同数の45.5%だった。

「環境型」の具体的なセクハラ内容には、「上司(男性)や同僚(男性)から下品な話を頻繁に聞かされた」「皆がいる前で上司(男性)から風俗で働いていそうと発言される」といったコメントが寄せられた。

「制裁型」の具体的なセクハラ内容には、「生理痛で欠勤した際、上司(男性)から生理事情について細かく尋問され、2時間半ほど別室で説教された」「上司(男性)から、女性の育成は会社の損失、子供を産んだら辞めるようにと言われた」とのエピソードが集まった。