フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』(毎週月~金曜5:25~)が全国8カ所を巡るライブツアー『めざましテレビ30周年フェス』の大阪公演が3日、大阪城ホールで行われ、Def Tech 、SUPER BEAVER、Little Glee Monster、INIがパフォーマンスを繰り広げた。なお、出演予定だった岡崎体育は、新型コロナウイルスの陽性となり、急きょ出演を取りやめた。

  • 『めざましテレビ30周年フェス』大阪公演の出演者

前日は梅雨前線と台風の影響で近畿地方も大雨となったが、開催当日は晴天に。しかし、東京・大阪間は新幹線など交通機関の乱れが続いていたため、開演時間は予定されていた16時から17時に変更された。

アリーナ、スタンド共にぎっしりと埋め尽くされた場内の期待感が高まる中、番組同様「めざましくん」のコールのめざまし時計の音でイベントがスタート。オープニングは1994年から歴代“めざましキャスター”を務めたフジテレビアナウンサーの映像が年代順に次々と映し出されて、現在のめざましキャスターを務める、三宅正治アナウンサー、生田竜聖アナウンサー、鈴木唯アナウンサー、藤本万梨乃アナウンサー、谷尻萌(お天気コーナーキャスター)がステージに登場。まず三宅アナから開演時間が遅れたこと、岡崎の出演が急きょキャンセルとなったことをお詫びした。続いて、新型コロナ感染症が5類に引き下げられ、「今日は声出しOKでございます。みなさん声出す準備できていますか」と告げられると大きな歓声が上がり、「盛り上がっていきますかー」と煽ってライブステージが始まった。

トップバッターはLittle Glee Monster。日本武道館公演や昨年の新体制初インタビューなどの映像が映し出され、盛大な拍手で6人のメンバーが登場し、「めざましライブ、楽しんでいきましょう!」と声をかけると、1曲目の「世界はあなたに笑いかけている」から手を振り軽くステップを踏んで元気にパフォーマンス。続いてアカペラコーラスからメンバーが挨拶。MCでは「30周年おめでとうございまーす!」と祝福し、交通機関の乱れから会場に来るまで大変だった観客に対して労いの言葉もかけられた。2曲目の「WONDER LOVER」は6人がフォーメーションを変えながらダンサブルに歌唱。そこからまたガラリと雰囲気を変えた壮大なバラード「Jupiter」へ。各メンバーのソロパートではフェイクやロングトーンなど6人6様のボーカリゼーションを披露した。さらに、2016年の『めざましどようび』テーマ曲「春夏秋冬」「Join Us!」と続けて観客のハンドクラップと共に明るい雰囲気で盛り上がった。

三宅アナ、鈴木アナ、谷尻キャスターとのトークコーナーでは、昨年から加入した新メンバーのミカ、結海、miyouが『めざましテレビ』の初取材時に「ど緊張していた」と話す場面も。また、大阪出身のかれん、MAYU、miyouから「家族全員ユニバ(USJ)の年パスを持っていた」「生まれた時から行っている。実家みたい」といったご当地トークを展開。さらに、このコーナーでは、INIから大阪出身のメンバー、尾崎匠海、後藤威尊、佐野雄大の3人も登場し、たこ焼きをモチーフにした“ご当地めざましくんアロハ(大阪)”をそろって身につけた3人に、悲鳴のような大歓声が上がった。

続いてのアクトは、SUPER BEAVER。これまで『めざましテレビ』に出演した映像に加え、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』の俳優陣(北村匠海、吉沢亮、高杉真宙)からの応援メッセージも映された。観客の手拍子が始まり、まず先に柳沢亮太(g)、上杉研太(b)、藤原“35才”広明(dr)が現れて演奏を始め、次にフロントマンの渋谷龍太(vo)が登場。「ライブハウスからきましたSUPER BEAVER始めたいと思います! 愛すべき貴方のお手を拝借」と声を上げると、観客は一斉に両手を上げて盛大なクラップの嵐となった。渋谷の歌声とエネルギッシュな動きに煽られ、観客も拳をあげて手を振り、会場全体が一体に。MCでは、この日のジャンルを超えた多彩なラインナップについて“異種格闘技の日”と表現。開演時間やタイムテーブルが変更になったにもかかわらず、尽力したスタッフに向けて労いと感謝の言葉も送られた。ライブの後半では「名前を呼ぶよ」で再びギアを上げて、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』主題歌となった新曲「グラデーション」を披露。さらに「東京流星群」「青い春」で大喝采が贈られた。

生田アナと鈴木アナを交えてのトークコーナーでは、愛犬家の上杉研太(b)と藤原“35才”広明(dr)が、「きょうのわんこ」コーナーへの出演も希望していることが明かされた。

続いては、INIがパフォーマンス。ステージ前に流される映像の時点から場内は急激に熱気が上昇する。最初に1人でステージに現れたのは、藤牧京介。2020年に『めざましテレビ』のテーマ曲となったOfficial髭男dismの「HELLO」を1人で初披露するというパフォーマンスからスタートした。続いて、大阪城ホールの天井を突き抜けんばかりの歓声が湧き上がり、「CALL 119」からメンバー全員が登場。レーザーライトが飛び交う中、ダンスパフォーマンスで一気にヒートアップした。「みなさんまだまだ踊れますか~」と煽ってダンスチューン「BOMBARDA」「BAD BOYZ」を披露し、その後、メンバーが1人ずつ挨拶するMCでも悲鳴のような歓声が。後半は「AMAZE ME」「New Day」と続けて会場のボルテージが上がり続ける。また、大阪出身の佐野雄大がUSJの思い出を語ったり、「みんなで明日行く?」と声をかけたりし、ラストの「FAN FARE」までエネルギッシュなパフォーマンスで観客を熱狂させ続けた。

三宅アナ、生田アナ、藤本アナにちいかわも加わってのトークコーナーでは、ステージの感想を聞かれたリーダーの木村柾哉が「めざましライブは初めてですし、会場の熱気に包まれて本当に最高のライブでした。ありがとうございました!」と笑顔でコメント。冒頭にソロで歌った藤牧は、ヒゲダンの「HELLO」をカバーした理由を聞かれて「元々すごく好きで、INIに入る前から歌っていた。めざましテーマ曲の中からこの曲にチャレンジしたかった」と話した。また、メンバー11人中7人が「めざましテレビ」の好きなコーナーとして「きょうのわんこ」と答え、スクリーンに高塚大夢、許豊凡、西洸人の幼少時の写真が映し出されるなどして、観客を沸かせていた。

大トリを飾るのは、結成20周年を越えて精力的に活動を続けているDef Tech。「めざましライブ」の模様など2人の映像が流されて、パフォーマンスに突入する。ステージに現れたShenとMicroは背後にDJを置いて前に出てくると威勢よく高速ラップをたたみかけていき、観客のクラップが広がる中、熱いパフォーマンスを展開した。

「これが本当のファーストテイクです!」と告げて2曲目で歌ったのは、YouTubeの「THE FIRST TAKE」でも反響を呼んだ代表曲「My Way」。3曲目には新曲「Automatic」を初披露。屋久島・縄文杉を訪れた際のめざまし生中継映像などを挟んで、「最後はめざましと一緒に作った歌。一緒に歌ってください」と言って2006年度めざましテレビテーマソング「Irie Got~ありがとうの詩~」、続いて「おんがく・MUSIC」で会場全体をひとつにした。

全アーティストがパフォーマンスを終えると、『めざましテレビ』キャスター陣と全出演アーティストがステージに勢ぞろい。ここで当日、24歳の誕生日を迎えたINIの後藤威尊にバースデーソングとケーキが贈られるサプライズが行われた。さらに、6月生まれのアーティスト(SUPER BEAVER・藤原“35才”広明、Little Glee Monster・かれん、INI・尾崎匠海、許豊凡、西洸人)にもお祝いの言葉が贈られた。

その後、出演アーティストが全員そろって、アリーナとスタンドを背に観客と記念撮影。「めざましテレビ30周年フェス」はこの後も北海道、広島、宮城、愛知、福岡、東京での開催が控えており、キャスター陣が「今後もよろしくお願いします! ありがとうございました」と締めくくった。

Def Tech、Little Glee Monster、INIのライブとトークは、6月23日~7月2日にアーカイブ配信を実施する。

会場周辺にはフードコーナーや物販ブースなどが設置され、番組の「うま撮」で紹介された新食感たこ焼き「チーズオムたこ」、厚さ5センチのとんかつがサンドされた「かつサンド」や、『めざましテレビ』コラボカレーパンなどのキッチンカーが昼前からスタンバイ。このエリアはチケットを持っていない人も入場可能で、家族連れなどで賑わった。

今後の「めざましテレビ30周年フェス」ツアースケジュールは、以下の通り。

23年10月15日:北海道・札幌文化芸術劇場hitaru

10月29日:広島・広島文化学園HBGホール

11月25日:宮城・ゼビオアリーナ仙台

24年1月27日:愛知・刈谷市総合文化センター アイリス

2月24日:福岡・北九州ソレイユホール

3月16日・17日:東京・東京ガーデンシアター