伊予鉄道と伊予鉄バスは、鉄道・路面電車と路線バスの旅客運賃上限変更の認可申請を国土交通省四国運輸局長宛に提出したと発表した。あわせて郊外電車の新型車両導入など、今後の主要プロジェクトの内容も明らかにしている。

  • 伊予鉄道と伊予鉄バスが運賃改定申請。郊外電車の新型車両導入も計画している

鉄道(郊外電車)は初乗り運賃を現行の180円から200円に引き上げ、その他対キロ区間の運賃も各区間で20円引き上げる。路面電車(市内電車)は現行の180円均一から200円均一に引き上げる。定期旅客運賃も各区間運賃をもとに値上げする。

一般路線バスは初乗り運賃を40円引き上げ、220円とする。その他対キロ区間の運賃も40~200円引き上げる。定期旅客運賃も各区間運賃をもとに値上げする。いずれも改定日は10月1日の予定。申請が認可され次第、改めて実施運賃を発表する。

運賃改定申請にあたり、「電気料金などエネルギー価格高騰や物価上昇などによる運行経費増加に対応し路線維持に努めるとともに、老朽化した車両や施設を更新し、輸送の安全確保・利便性を向上させるため」と説明。鉄道事業・軌道事業の主要プロジェクトとして、郊外電車の新型車両を導入するとしており、バリアフリー対応の新型車両で利用者へ快適な移動を提供する。VVVFインバータを搭載するなど、環境にやさしい車両にするという。

新型車両導入による老朽化した車両の代替更新に加え、老朽化した郊外電車変電所も順次更新し、電力供給の安定化を図る。老朽化した駅施設の建替えや修繕、バリアフリー化も推進。市内電車もバリアフリー化推進と老朽化した車両の代替更新を目的に、新型低床車両を継続導入するとのこと。