歌舞伎俳優の坂東巳之助が、2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』に円融天皇(えんゆうてんのう)役で出演することが23日、発表された。大河ドラマ初出演となる。

坂東巳之助

大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛ける。

坂東巳之助が演じる円融天皇は、64代天皇。道長の姉・詮子が入内し、懐仁(のちの一条天皇)をもうける。道長の父・兼家は、孫の懐仁を一日も早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとする。譲位を勧められた円融天皇は悩むことに。

坂東巳之助のコメントは以下の通り。

■演じる人物の印象と意気込み

光栄にも円融天皇のお役を勤めさせていただきます。私が日頃立たせていただいている歌舞伎の舞台をはじめとして、物語のなかの天皇というのは時代の象徴として描かれる事が多いように思います。しかし、歴代天皇お一人お一人に当然の事ながら一人の人間としての人生・ドラマがあったわけですし、今回脚本を読ませていただいてそういった部分に重点を置いて描かれる印象を受けました。人間としての円融天皇の姿を描き出せるよう精一杯勤めたいと思います。

■大河ドラマ出演歴・思い出など

歌舞伎界の諸先輩方・仲間たちも数多く出演されている大河ドラマに初めて出演させていただける事になり、とてもうれしく思っております。

■およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

舞台では体験できない、映像ならではの写実に描かれる平安の世界に身を置ける事がとても楽しみです。

■古都京都の印象や思い出

数年前に京都の歴史を探るテレビ番組に出演させていただいておりました。歌舞伎公演で行った際にはなかなか訪れることのできない、歴史あるお寺や神社に実際に伺って京都にまつわる様々なお話を聞かせて頂いたことは私にとって財産であり、よき思い出でもあります。

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