――組合せ抽選会で決まった対戦カードですが、このネタ順はいかがでしょうか? 特に、アウトローな金属バットさんがゴールデンタイムでトップバッターという(笑)

日置:どうします?(笑) 抽選会の間、(スピードワゴンの)小沢(一敬)さんがずっとしゃべりかけてきて、「1番目が金属バットだったら一番向いてないよね」って話をしてたら、どんどん言った通りになっていくので、小沢さんは「お笑いの神様が見てるね」って言ってました(笑)

――注目のカードは、やはりその第1試合ですか?

日置:そうですね。ネタを見ていて、“先攻向きの漫才”と“後攻向きの漫才”っていうのが何となくある気がしているんですけど、金属バットさんが後攻向きで、マシンガンズさんが先攻向きだなと思うんですよ。マシンガンズさんは逆境で光る感じがあって、「16→8」で勝ったときも「先攻は負けだろう!」って言いながら出てきて、お客さんを全部味方につけてウケて、ランジャタイさんがその勢いを超えられなかったというのがあったので、それが逆になったことでどう見えるのか。しかも賞レースの決勝に行ったことのない2組が生放送で、お客さんの前でどういうふうにテレビに映るのかというのが、ものすごく楽しみですね。

  • 第1試合で対決する金属バット(左)とマシンガンズ

小室:私は準々決勝第4試合の超新塾さんと囲碁将棋さんが注目ですね。ご本人たちもおっしゃっていましたけど、全然毛色の違うお笑いの2組がどう戦うのか、どう点数がつくのかというのも楽しみですし、2組とも勢いが半端ないですから、どうなっていくのか注目しています。

  • 第4試合で対決する超新塾(左)と囲碁将棋

――では最後に、改めて「グランプリファイナル」の見どころをお願いします。

小室:第1回大会なので、どうなるのか分からない部分はありますが、「ノックアウトステージ」で面白いことはもう分かっているので、皆さんには4時間以上、笑い転げていただきたいなと思いますし、初代チャンピオンが誰になるのか、今から楽しみにしていただきたいと思います。

日置:『M-1』『R-1』『キングオブコント』『THE W』と、これだけ賞レースがある中で最後発になりますけど、対戦方式で、一般の審査員が得点をつけて、勝ち上がりで決勝まで3ネタやるという、たぶん今まで見たことのない形になっているので、新鮮な気持ちで見ていただけたらと思います。予選や「ノックアウトステージ」を見る限り、もう確実に全部面白いので、ハズレなしの“全おもしろ漫才大会”を楽しんでいただけたら。

――本当にそうなんですよ。ハズレがない。

日置:(「ノックアウトステージ16→8」でMCを務めたマヂカルラブリーの)野田クリスタルさんが「こんな全員ウケる大会あるんだ」と言って帰っていかれましたからね。

――その上、平場のMCトークも面白くて、そこに(アンバサダーの)松本(人志)さんと(MCの)東野(幸治)さんも入ってくるわけですから。

小室:たしかに、4時間10分じゃ足りないぞ!って感じですね。

  • 第1試合:金属バット×マシンガンズ (C)フジテレビ

  • 第2試合:スピードワゴン×三四郎 (C)フジテレビ

  • 第3試合:ギャロップ×テンダラー (C)フジテレビ

  • 第4試合:超新塾×囲碁将棋 (C)フジテレビ

●日置祐貴
1980年生まれ、千葉県出身。早稲田大学卒業後、04年にフジテレビジョン入社。以来バラエティ制作で『めちゃ×2イケてるッ!』『ピカルの定理』『バチバチエレキテる』『ワイドナショー』などを担当し、現在は『人志松本の酒のツマミになる話』『呼び出し先生タナカ』の2本のレギュラー番組のほか、『THE SECOND~漫才トーナメント~』『IPPONグランプリ』『人志松本のすべらない話』『まっちゃんねる』『ドラフトコント』『THE CONTE』で総合演出を務める。

●小室瑛莉子
1999年生まれ、神奈川県出身。青山学院大学卒業後、21年にフジテレビジョン入社。『Live News イット!』『もしもツアーズ』などを経て、現在は『めざまし8』月~木曜メインキャスター、『潜在能力テスト』MC、『ぽかぽか』金曜進行アナウンサー、『深夜のハチミツ』MCを担当。『THE SECOND~漫才トーナメント~』では「ノックアウトステージ」MC、「グランプリファイナル」リポーターを務める。