有意義な時間とは、一体どんな時間のことを指すのでしょうか。

本記事では「有意義な時間」の言葉としての意味や使い方と例文、類語や英語表現を解説します。また、有意義な時間を過ごすための方法や、具体例も紹介します。

  • 有意義な時間とは

    有意義な時間の言葉としての意味はもちろん、有意義な時間を過ごすためのコツなども紹介します

「有意義な時間」の意味とは

「有意義」とは、意義のあること、意味や価値があることという意味です。

つまり「有意義な時間」とは、自分にとって意義のある時間、意味や価値のある時間のことを指します。

自分にとって価値があった、満足した時間だったと思えたときに「有意義な時間だった」と言えるので、具体的な定義は人により異なります。

自分のスキルを上げて成長するための時間以外にも、趣味の時間や家族と過ごす時間など、その人にとって充実した時間であれば、それはすべて有意義な時間と言えます。

「有意義な時間」のビジネスでの使い方・例文

  • 「有意義な時間」のビジネスでの使い方・例文

「有意義な時間」という言葉を使用して、ビジネスシーンで上司や目上の方にお礼の気持ちを伝えることができます。例文を参考に使い方のイメージを捉えましょう。

「先日は食事会にお招きいただき、ありがとうございました。
食事会でのお話は参考になることが多く、有意義な時間を過ごすことができました。」

「先日は仕事の相談に乗っていただき、ありがとうございました。
大変有意義な時間となりました。」

「先日の勉強会ではありがとうございました。
自分にとって学ぶことが多く、本当に有意義な時間でした。」

「有意義な時間」を用いてお礼を言う場合は、なぜ有意義な時間だと感じたかも一緒に伝えるといいでしょう。そうすることで、相手により一層、感謝の気持ちが伝わります。

有意義な時間を過ごすための方法・コツ

  • 有意義な時間を過ごすには

特別なことをしなくても、日常生活でほんの少し生活習慣や考え方に気を付けるだけで「有意義な時間」だと感じられることがあります。その方法とコツを紹介します。

朝は早起きして時間を作る

一日は24時間しかなく、誰にとっても限りがあります。そこでいつもより早く起きて自分の時間を作ることで、時間の有効活用ができ、得られるものが増えるでしょう。

早起きが苦手であれば、いつもより10分、15分だけでも早く起きることから始めてみませんか。徐々に起きる時間を早くしていくことで、早起きを習慣付けられ、有意義な時間を過ごすチャンスが増えます。

太陽の光を浴びる

有意義な時間を手に入れるためには、太陽の光を浴びることも大切です。

日光を浴びることで、セロトニンが分泌されます。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれており、脳内伝達物質の一つです。このセロトニンには、ストレス解消やリラックス効果などが期待できるといわれています。

また、日光を浴びることに関連する別のホルモンに、メラトニンがあります。メラトニンの原料はセロトニンです。メラトニンが増えることで、私たちは夜眠くなるのですが、日光浴が足りないと、セロトニンやメラトニンが減少し、眠りが浅くなってしまうといわれています。

心身を健康に保つことでパフォーマンスを発揮でき、有意義な時間を過ごすことにつながります。

一日を気持ちよくスタートするために、毎朝太陽の光を浴びることを習慣化しましょう。

部屋は清潔に保ち、整理整頓を心掛ける

「部屋の乱れは心の乱れ」とよく言われます。部屋が汚れていたり散らかっていたりすると、どうしても気になってしまい、集中力が落ちる、ストレスを感じるといったことがありますね。

部屋の掃除をして、整理整頓すると、気持ちがリフレッシュされます。身の回りを常にきれいな状態にしているとその分、心に余裕が持て、有意義な時間に充てることができるでしょう。

目標を細かく設定しておく

夢や大きな目標を持っているならば、そこに到達するための小さな目標を具体的に決めるのもおすすめです。

例えば一年後に大きな目標をかなえるとして、逆算して半年後、3カ月後、1カ月後、1週間後と、だんだんと細かいマイルストーンを設定します。そうすることで、大目標を達成するために日々、有意義な時間を過ごすことができます。

具体的なタスクや期日が見えることで、モチベーションを持続して効果的に努力できることもメリットです。

定期的に自分を振り返る

毎日頑張ってがむしゃらに進んでいると、自分のことを考える時間が減ってしまうものです。

現状が、自分が立てた目標や進みたい方向からズレていないか、時々振り返る時間を持ちましょう。目標からズレて進んでいることに気付かないまま行動すると、後で大きな無駄が発生してしまいます。これは有意義な時間とは逆の時間です。

自分の行動を振り返るときは、頭で考えるよりも紙に書いて可視化することをおすすめします。そうすることで、現在は最終目標に対してどこにいるのかや、目標までの道のりを再確認できるでしょう。それだけでなく、これまで気付かなかった課題や、より効率の良い作業方法などを発見できるかもしれません。

有意義な時間の過ごし方の具体例

  • 「有意義な時間」な時間の過ごし方のアイデア

この章では、有意義な時間の過ごし方にはどのようなものがあるのか、具体的なアイデアを紹介します。

ただし前述した通り、「有意義な時間」の感じ方は、人によってさまざまです。紹介する方法があなたにとっての正解とは限りません。あくまで一つの例として、自分自身に最適な方法を見つけるための参考にしてはいかがでしょうか。

銭湯やスパ銭、温泉でリフレッシュ

仕事や日々の生活で疲れがたまっていたり、ストレスを感じたりしているなら、銭湯やスーパー銭湯に行ってゆったり過ごすのがおすすめです。広い湯船につかってリラックスできるのはもちろん、サウナや岩盤浴の設備を備えた施設もたくさんあります。

ちょっと足をのばして温泉に行けば、さまざまな効能のお湯や景色で、普段頑張る自分をさらにねぎらうことができるでしょう。

マッサージチェアやごろ寝ができるスペースがある施設なら、一日中ゆっくりと、有意義な時間を過ごせます。

思いっきり趣味に没頭する

自分の好きなことや趣味に時間を使うことは、有意義な時間の使い方の一つと言えます。

どのような趣味でも問題ありません。「自分の気持ちがワクワクすること」を大切にしましょう。趣味に取り組む時間に、「夢中になれているか」「楽しめているか」が重要です。

また、趣味に夢中になりながら情報を集めていると、気になる教室やワークショップを発見することがあります。教室やワークショップに通うと新しい知識が身に付いたり、仲間ができたりして、自分の世界がより広がるでしょう。

恋人・友人・家族との時間を過ごす

自分の時間を、目標に向けたスキル向上のために費やしていると、どうしても一人の時間が増えてしまいます。そんなあなたは、恋人や友人、家族などと一緒に過ごす時間を設けてはいかがでしょうか。

一緒にどこかに行ったり特別なことをしたりしなくても、大切な人と会話する、一緒にゆっくりと食事するといったことだけで、きっと心がほぐれていくでしょう。

なお一人で過ごすことも、大切な誰かと過ごすことも、どちらも必要な時間です。どちらか一方をなくすのではなく、バランスよく時間を作ることをおすすめします。

読書や勉強をして自己研鑽

読書や、自分のために勉強をすることも、有意義な時間の使い方と言えます。

読書をして知識を増やすことや資格取得のために勉強することは、自分を磨くことや成長につながるでしょう。

旅行をする

旅行で自分の知らない土地へ行き刺激を受けることで、気分転換でき、新しいアイデアが浮かぶこともあるでしょう。充実した一日を過ごすことで、その日を「有意義な時間」として過ごせます。

旅行といっても、長期の旅行でなく、日帰りの旅行でも十分です。日帰り旅行は思い立ったときにすぐに行けて、その日のうちに帰って来られるので、より気軽に満足感を得ることができます。

たまには何もしない時間も大切

毎日、一生懸命に仕事や家事をしたり、自分の成長のための勉強や自分磨きをしていたりすると、自分では気付かないうちに心身に疲れがたまるものです。疲労がたまると、パフォーマンスが悪くなる可能性もあります。

休みの日や空き時間に、何もせず、家でゆっくりと過ごすことも有意義な時間の過ごし方です。頭を空っぽにして、自分をいたわってあげましょう。

「有意義な時間」の類語・言い換え表現

有意義な時間とは、自分にとって意義のある時間、意味や価値のある時間のことです。同じニュアンスの言葉や言い換え表現などを確認していきましょう。

貴重な時間

「貴重な時間」とは、とても大切な時間のことです。「貴重」は、尊び、重んじて、とても大切にするという意味です。

「あなたと一緒に過ごせた時間は、私にとって本当に貴重な時間です」などと使うことができます。

また、相手に時間を作ってもらえたことに敬意を表す表現として「本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」などと表現することもできます。

充実した時間

「充実した時間」は満ち足りた時間のことです。「充実」とは、「中身が満ちている」「十分である」ことを意味します。

「有意義な時間」と同じで、何が「充実した時間」なのかは自分の価値観によって変わります。中身が満ちていて豊かな時間だと思えたとき、自分にとってその時間は「充実した時間」なのです。

「有意義な時間」の英語表現

「有意義な時間」は、英語で「meaningful time」と表すことができます。「有意義な、意義のある」を意味する「meaning」に、時間を意味する「time」を付けた言葉です。

「I was able to spend a meaningful time today.(今日私は、有意義な時間を過ごすことができた)」などの形で用います。

仕事の後や休日に、有意義な時間を過ごせるように工夫しよう!

有意義な時間は、自分の価値観によって決まります。自分が楽しく、ワクワクできる時間を過ごし、「有意義だ」と思える時間を持つことが大切です。

毎日の中で、少しでも自分のために時間を作ることで「価値のある時間」を増やすと、より充実した日々を過ごせるでしょう。仕事終わりのちょっとした空き時間にする読書や、休日を使って日帰りで行く旅行など、自分にとっての「有意義な時間」を見つけてみてはいかがでしょうか。

日常生活もビジネスシーンも、どちらでも「有意義な時間」を過ごせるように工夫しましょう。