JR東日本は27日、中央快速線等へのグリーン車導入推進、羽田空港アクセス線(仮称)の工事着手、山形新幹線の新型車両E8系の導入などを盛り込んだ2023年度連結設備投資計画について発表した。
中央快速線等へのグリーン車導入は、在来線輸送サービス拡充の一環として行われる。2023年度は導入に向けた工事や車両の新造を進める。
東京駅および宇都宮線・高崎線・常磐線方面から羽田空港へダイレクトアクセスを実現する「羽田空港アクセス線(仮称)」の工事にも着手する。休止貨物線などの既存資産を有効活用し、田町駅付近で上野東京ラインと直通させることで、東京圏鉄道ネットワークのさらなる充実を図る。
新幹線の輸送サービス拡充にも取り組み、福島駅では山形新幹線(上り)から東北新幹線(上り)へ立体交差で接続するアプローチ線の増設工事を進める。山形新幹線と東北新幹線が平面交差する現在の状況を解消することにより、輸送の安定性をさらに高める計画としている。
2024年春以降に営業運転を順次開始する予定の山形新幹線新型車両E8系の導入も進める。車いすスペースの増設、大型荷物置場の全号車設置など車内設備を充実させるとともに、営業最高速度を300km/hとし、所要時間を短縮させる。
その他、「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」「幕張豊砂駅前開発(仮称)」を引き続き推進し、東京エリアの複合型まちづくりによる都市機能強化を盛り込んだ。国立駅南口では、JR東日本グループ初の木造商業ビルの建設工事を進め、「nonowa国立SOUTH(仮称)」の2024年春開業をめざす。