稲森いずみ主演の日本テレビ系ドラマ『夫婦が壊れるとき』(毎週金曜24:30~)が7日にスタートする。

同作は、2015年・17年に英BBCで放送され、各賞を総なめにした『女医フォスター 夫の情事、私の決断』のリメイク作品。20年に韓国でも『夫婦の世界』としてリメイクされ、『愛の不時着』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』などを抑え、韓国ケーブルドラマ史上最高視聴率を記録している。

主人公は、夫と子どもに囲まれ完璧な生活を送っていた医師・真壁陽子。ある日、夫の持ち物から女性の影を感じ、不倫しているのではと疑心暗鬼に。そして夫の裏切りから、衝撃の事実が次々と明らかになり、ヒロインの壮絶な復讐劇が始まる。

今回は、真壁陽子役の稲森いずみ、陽子の夫・真壁昂太役の吉沢悠、昂太の不倫相手・佐倉理央役の優希美青にインタビュー。ドラマの見どころについて語ってもらった。

  • 左から優希美青、稲森いずみ、吉沢悠 撮影:島本絵梨佳

■世界的ヒット作のリメイクにプレッシャーも

――世界的ヒット作のリメイク版になりますが、最初に企画を聞いた時の感想を教えてください。

稲森:世界的なヒット作ということでプレッシャーも感じましたが、そのプレッシャーを糧に一生懸命演じて、イギリス版、韓国版とはまた違う新しい作品を作っていけたらいいなと思いました。

原作を読んだときの感想は、率直に「面白いな」と。とにかくヒロインが魅力的で、夫に不倫されても決して泣き寝入りせずにどんどん行動に移していく。傷つきながらも夫や周りの友人たちに復讐していく姿は段々と狂気じみていくんですけど、そういうところも含めて魅力的で、爽快感を味わえるストーリーでした。ヒロインの心理描写もすごく丁寧に描かれていたので、ぜひ演じてみたいと思いました。

――吉沢さんと優希さんはいかがでしょうか?

吉沢:僕は出演のオファーを頂くまで原作を知らなくて、お話を頂いてから韓国版の『夫婦の世界』から観たんですけど、面白い話だなと。日本版よりも長編ですが、次が気になる展開でした。その流れでイギリス版も観たのですが、国が違えど視聴者に受け入れられる作品はやっぱり脚本や芝居が面白い。だから、色々な人が熱狂的にこの作品を評価したんだろうなと思いました。

イギリス版を観たとき、主人公は女性としての強さを感じたのですが、韓国版はそれが少し抑えられている印象を受けました。やはり国によって女性の描き方に違いがありますし、同じアジアでも韓国と日本でも違いがあると思っていたのですが、今回の台本を読んでみたら、表現の仕方や内容が少し変わっているところがありました。イギリス版や韓国版を観た視聴者の方にも、そうした変化を感じてもらえるのではないでしょうか。

優希:実はお正月、実家に帰ったときに、母が『夫婦の世界』を観ていて。「このドラマ面白いから観てみて!」と言われていたので、今回その日本版への出演が決まってすごくびっくりしました。この作品が放送されたときに、母がどういう反応をしてくれるのか楽しみです。

――原作やリメイク版をご覧になって、いかがでしたか?

優希:私は今まで不倫ものの作品を観る機会がなかったのですが、「不倫ものってこんなに面白いんだ!」って(笑)。

一同:(笑)

優希:その原作やリメイク版の面白いところが日本版の脚本でも生かされていて、観ていてつらい気持ちになることもありますが、重くなりすぎず、スカッとするので、楽しんでいただけると思います。