NPO法人 ドットジェイピーは3月15日、「大学生の政治意識に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は1月19日~2023年3月10日、18歳~22歳の全国の大学生776名を対象にインターネットで実施した。

  • 2023年4月に統一地方選挙があるが、投票に行きますか

2023年4月に統一地方選挙があるが、居住地で選挙が実施された場合、投票に行くか尋ねたところ、46.5%が「必ず行く」、37.1%が「おそらく行く」と回答した。合わせると83.6%が「投票に行く」と答えている。

現在住んでいる自治体に住民票はあるか聞くと、66.1%が「ある」、26.8%が「ない」と答えた。実家暮らしでない大学生に限定した場合、「ある」が33.4%、「ない」が59.3%、「わからない」が7.3%で、一⼈暮らしの大学生の59.3%が住民票を移していないことがわかった。

  • 現在住んでいる自治体に住民票はありますか

現在住んでいる自治体に住民票がないと回答した学生に、不在者投票の制度を知っているか聞くと、57.7%が「知っている」と答えた。

2023年4月には統一地方選挙があるが、不在者投票ができる場合、利用するか尋ねたところ、64.4%が「利用する」と答えた。利用しない人にその理由を尋ねたところ、「不在者投票の手順を知らない、わからないから」(41.9%)、が最も多く、「手続きに時間がかかりそうだから」(27.0%)、「面倒だから」(25.7%)という順になった。

  • 2023年4月には統一地方選挙があるが、不在者投票ができる場合、利用しますか

友達と政治について話すことがあるか聞くと、76.2%が「あまりない」「全然ない」と答えた。

友達と政治について話しにくいと思うか尋ねたところ、「思う」が20.9%、「少し思う」が33.9%、「あまり思わない」が31.3%、「思わない」が13.9%だった。

政治について周りと話しにくいと感じる理由を聞くと、「政治に関する知識に自信がないから」(49.1%)が最も多く、2位は「自分や周りにとって身近な話題ではないから」(40.3%)、3位は「政治の話をすると『意識が高い人』と思われそうだから」(32.4%)となった。

  • 友達と政治について話しにくい理由

友達と政治について話すことが「よくある」、「まあまあある」と回答した人に、2023年4月に統一地方選挙があるが、居住地で選挙が実施されたら投票に行くか聞くと、91.4%が「必ず行く」「おそらく行く」と答えた。

一方、「あまりない」「全然ない」と答えた人で、「必ず行く」「おそらく行く」と回答した人は81.2%だった、政治の話をする人ほど投票に行く意志を持つ傾向があることがわかった。

選挙情報を調べる上でSNSを活用するか聞くと、64.6%が「はい」と答えた。政治や候補者の情報を集める際に使用するSNSの1位は「Twitter」(76.9%)で、2位は「Instagram」(38.7%)、3位は「Facebook」(12.8%)、4位は「TikTok」(8.8%)だった。

  • 選挙情報を調べる上でSNSを活用しますか

YouTubeを用いて政治や選挙について情報収集しようと思うか尋ねると、40.7%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた。ニュースサイトのショート動画から政治や選挙についての情報収集をするか聞くと、33.8%が「よくする」「まあまあする」と答えている。