日本赤十字社は3月13日、「2023年新型コロナ禍と若者の将来不安に関する調査」の結果を発表した。調査は2月17日〜20日、高校生・大学生・大学院生とその保護者や教員600人を対象に行われたもの。

  • 高校生/大学生・大学院生の交友関係の変化

まず、若者の交友関係の変化に関しては、「友人や知人と対面で会う機会が増えた」(高校生28.0%/大学生・大学院生32.0%)が最多となり、次いで「進学や進級した後も、同級生と対面で会う機会が増えた」(高校生15.0%/大学生・大学院生13.0%)、「外出する人がたくさんいる繁華街に出かけることが増えた」(高校生16.0%/大学生・大学院生13.0%)が上位となった。

一方で、「対面で会う機会が増えた」や「出かけることが増えた」などと答えた人でも、「行動に制限が少なくなっているが、感染への不安は残っている」(高校生55.8%/大学生・大学院生41.2%)の回答は半数近く挙がっている。

  • 外出や対面で会う機会が増えたことによるストレス

また、「自分が感染源になって周囲の人にうつしてしまうことへの不安は残っている」(高校生23.3%/大学生・大学院生29.4%)、「自宅学習の便利さや気軽さが分かり、以前よりも登校することを億劫に感じるようになった」(高校生23.3%/大学生・大学院生25.5%)、「人前に出たり、マスクを外す機会が増え、身だしなみに余計に気を遣うことにストレスを感じている」(高校生25.6%/大学生・大学院生21.6%)など、行動制限が緩和されることで新たなストレスを感じている人もいる事が判明した。

心の変化の要因としては、「毎日の生活に充実感が感じられないから」(高校生30.4%/大学生・大学院生37.7%)が最多となっている。高校生では、「仲の良かった友人や知人と疎遠になってしまったから」(17.9%)や「屋外でのマスクが不要になったり、外出を制限しなくなるなど周囲の行動や気持ちの変化についていけないから」(17.9%)が上位となり、大学生・大学院生では「いつになっても以前のような生活に戻れるとは思えないから」「コロナ禍で3年近く経っても、将来の見通しが持てないから」(各28.3%)が上位として挙がっている。

  • 高校生/大学生・大学院生の心の変化の理由

心の変化への対処としては、「『何とかなる』とできるだけ楽観的に考えるようにした」(高校生23.2%/大学生・大学院生28.3%)、「『起きてしまったことは変わらない』と変化を受け入れるようにした」(高校生19.6%/大学生・大学院生26.4%)が多数。

  • 高校生/大学生・大学院生の心の変化への対処

一方で、周囲の人に相談する機会については、「保護者と話し合った」は高校生14.3%、大学生・大学院生24.5%、「学校の先生と話し合った」は高校生10.7%、大学生・大学院生5.7%、「同級生や先輩と話し合った」は高校生12.5%、大学生・大学院生30.2%にとどまっている。

周囲の人に相談しなかった人の理由としては、「相談しても何も解決しないと思ったから」(高校生26.2%/大学生・大学院生55.2%)、「相談することが時間の無駄だと思ったから」(高校生14.3%/大学生・大学院生27.6%)などが上位となっている。

  • 周囲の大人に相談しなかった理由

近い将来の進学や就職への不安に関しては、「受験や就職活動で苦労するのでは」が最も多く、高校生30.0%、大学生・大学院生23.0%。高校生では、次いで「学習の習熟度が不十分になるのではないないか」が21.0%、大学生・大学院生では「進学先や就職先で評価されないのでは」が23.0%で続いている。

若者が抱く将来の社会生活に対する不安では、「対人コミュニケーションスキルが身につかない」が高校生30.0%、大学生・大学院生18.0%で最も多く、高校生では次いで「心を許せる友人や知人が作れないのではないか」が21.0%、大学生・大学院生では「周囲の人との付き合いがうまくできないのでは」が17.0%で続く結果となった。

  • 成長・経験に関する将来への不安