JR西日本は18日、和田岬線で活躍した103系R1編成の勇退を記念し、兵庫駅で出発式を開催した。この日限りで103系は和田岬線から退くことになる。

  • 3月18日をもって和田岬線から勇退する103系R1編成

和田岬線は山陽本線の支線で、兵庫~和田岬間を結び、営業キロは2.7km。2001年7月に電化されて以降、国鉄時代の1973(昭和48)年に製造された103系が投入され、活躍してきた。全国的に103系が数を減らす中、和田岬線の103系はスカイブルーの塗装をまとい、車内に扇風機が残存するなど国鉄色を色濃く残す車両として、沿線の人々はもとより全国の鉄道ファンにも愛されてきた。

JR西日本は今年2月、和田岬線の103系R1編成が勇退すると発表。記念ヘッドマークを装着し、車内に沿線の人々や鉄道ファンらに勇退を知らせるポスターを掲出した。兵庫駅にて3月18日まで、和田岬線の変遷や103系のイラストを描いた巨大ポスターの展示も行われた。

  • 2月に勇退が発表された後、103系R1編成は記念ヘッドマークを掲げて運行されてきた

  • 車内では扇風機とともに勇退を知らせるポスターも

  • 和田岬線の遍歴を紹介する巨大ポスター。兵庫駅構内に展示された

出発式で挨拶したJR西日本兵庫支社長の國弘正治氏は、103系R1編成に関して、「このスカイブルーは神戸の臨海部にぴったりのカラーで、1973年の登場から50年間にわたり活躍してきました。2001年から和田岬線で運行してきましたが、昭和・平成・令和にわたって活躍した車両です」と説明。今後について、「しばらく明石支所でゆっくりしていただこうと思っています」と語った。103系の勇退後、和田岬線は207系6両編成による運行となることも明らかにした。

神戸市兵庫区長の岡本康憲氏は、「103系の勇退に対して惜しむ声、これまで利用された方から感謝の声がSNS上で多く見られました」と述べた。

  • 出発式で挨拶するJR西日本兵庫支社長の國弘正治氏

  • 記念品である103系R1編成の行先方向幕の紹介ボード

  • ヴィッセル神戸マスコットキャラクターも交えて記念撮影

  • 103系R1編成は合図とともに兵庫駅を発車し、和田岬駅へ

出発式では、和田岬線103系勇退記念出発式NFTチケット購入者2名、SNS「Railil(レイリル)」を通じた出発式参列権贈呈の抽選当選者1名、計3名に対し、國弘支社長から103系R1編成に使用されているものと同じ未使用の行先方向幕が贈呈された。10時すぎ、兵庫駅長とともに3名が発車の合図を行い、103系R1編成は多くの鉄道ファンらを乗せ、和田岬駅へ向かった。

和田岬線からの勇退後、JR西日本管内で103系の活躍する路線は兵庫県内の播但線・加古川線のみとなる。両路線とも国鉄時代の103系の姿から大きく改造されていることもあり、和田岬線のR1編成は貴重な存在だった。そのためか、兵庫駅では出発式の後も、最後まで103系R1編成との別れを惜しむ鉄道ファンらの姿が多数見られた。