JR西日本は18日、大阪駅(うめきたエリア)の開業に伴う報道公開を実施した。おおさか東線の始発列車(大阪発久宝寺行)を皮切りに、特急「はるか」「くろしお」も停車。21番線ホームに設置されたフルスクリーンホームドアも使用開始となった。
大阪駅(うめきたエリア)のホームは地下2階にあり、2面4線(21~24番線)の配置で、21番線に関西空港・和歌山方面、24番線に新大阪・京都方面の特急「はるか」「くろしお」が停車。22・23番線はおおさか東線の列車が発着する。足もとの乗車位置案内を見ると、「WEST EXPRESS 銀河」の乗車位置を示したホームも。報道公開の途中、貨物列車が通過する場面も見られた。
営業初列車となったおおさか東線の普通列車は221系を使用し、報道関係者や鉄道ファンらが集まる中、23番線から定刻通り5時50分に発車。新大阪・久宝寺方面へ向かう列車を係員たちも見送った。5時55分におおさか東線の普通列車(大阪行)が23番線に到着し、6時14分発の普通列車(久宝寺行)となって折り返す。続いて新大阪行の「くろしお2号」が24番線から6時16分に発車した。
関西空港行の初列車となる「はるか1号」は6時21分、21番線に到着。フルスクリーンホームドアの上部に列車名と発車時刻、号車案内が表示され、パネル部のサイネージを活用して「列車がまいります」「ドアが動きます ご注意ください」と注意喚起が行われる。9両編成の「はるか1号」が停車すると、ドア部に加え、一部のパネル部も移動。「はるか1号」の扉が閉まると、移動したドア部・パネル部も元の位置に戻った。世界初というフルスクリーンホームドアの動作に、ホームを見学する人々も注目している様子だった。
報道公開で取材に応じたJR西日本大阪駅長の渡辺弘幸氏は、開業を迎えた大阪駅(うめきたエリア)について、「新しいしかけもあり、進化をした駅だと思います。多くのお客様に進化している駅を見ていただきたい」とコメント。特急「はるか」の新規停車で関西空港方面の利用者増加も期待されており、「海外への玄関口としての役割も強みにしていきたい」と話す。「京都からも特急列車を使うチャンスが増えますし、おおさか東線も大阪駅まで乗り入れることで利便性が増し、鉄道の強みを発揮できるのではないかと思います。我々もどんどんアピールしていきたい」とのことだった。