阪急電鉄は9日、春日野道駅のバリアフリー化工事が完了し、3月18日初発から神戸三宮方に新設した西改札口とエレベーター、トイレ、可動式ホーム柵の供用を開始すると発表した。

  • エレベーター・可動式ホーム柵が新設された春日野道駅ホーム(神戸三宮方) 。2023年2月撮影

春日野道駅のバリアフリー化工事は、国や兵庫県、神戸市の補助制度を活用し、2021年度から進められてきた。新たなバリアフリー設備として、西改札口の幅広改札機(1基)と車いす対応型券売機(2基)、西改札口構内の11人乗りエレベーター(1基)、西改札口構内の男性用・女性用トイレ(各1カ所)とバリアフリートイレ(1箇所)、可動式ホーム柵(上下線)が供用開始する。

西改札口構内の11人乗りエレベーターは貫通型で方向転換の必要がなく、スムーズに乗降りできるほか、併設のモニターにより、利用前に行先階の乗降口・エレベーター内それぞれの状況を確認できる。可動式ホーム柵は開口部にくし状ゴムを設置し、ホームと車両の隙間を小さくしたという。

  • バリアフリー化工事完了後の春日野道駅の概要

  • バリアフリートイレ

  • 可動式ホーム柵

阪急電鉄はバリアフリー化をさらに加速するため、2023年4月から「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用。2040年度末頃までに、ホーム柵(可動式または固定式)を全駅に設置する計画としている。春日野道駅に続き、2025年春頃までに西宮北口駅、桂駅、蛍池駅で可動式ホーム柵を設置する。