俳優の神木隆之介が7日、東京・渋谷のNHKで行われた2023年度前期連続テレビ小説『らんまん』(4月3日スタート)の試写会に出席し、放送間際の今の心境などを語った。

  • 神木隆之介

連続テレビ小説の第108作となる本作は、春らんまんの明治の世を天真らんまんに駆け抜けた、日本の植物学の父・牧野富太郎がモデル。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描く。

試写会では第1週 「バイカオウレン」をお披露目。万太郎の母・ヒサ役の広末涼子、槙野万太郎の子ども時代を演じた森優理斗、万太郎の祖母・タキ役の松坂慶子 、制作統括の松川博敬氏も出席した。

主人公・槙野万太郎を演じた神木は「撮影は去年の8~9月あたりから始まった。1週目、2週目と森くんが万太郎をやってくださっている。僕が出るシーンはちょこっと。1週目、2週目はあまり撮影に関わっていなかったので、完成されたものを見て、いよいよ本当に始まるんだなという思いと、森くんの草花を見ているときの姿が愛おしい」とニッコリ。「その姿を見て、僕のこの年の、万太郎の草花を見る姿勢、表情、向き合い方の参考にさせてもらっている」と説明した。

出演にあたって「一番は、高知の皆様に少しでも嬉しいと喜んでもらえるようにがんばりたい思いが大きい」と言い、「日常の中の一部のような、そんな馴染みのある作品になれば」と思いを馳せた。

また、自身が演じる万太郎に関して「キノコを持って踊ったりとか、すごく笑顔の印象が強い。ポスター撮影も、クシャッとなるくらい笑うのがいいなと思って、僕の博士のイメージをすごく反映してもらいました」と明かし、博士のイメージについてさらに「豪快で細かいことは気にしない。草花のことになると一点集中型」と評価。「富太郎博士と万太郎というのが徐々に離れて、万太郎というキャラクター自分の中で生きてくるようになった。そこは、牧野イズムを感じながら、万太郎という人物を演じたい」と意気込んだ。