長野県長野市にあるICS-netは長野市と協働し、信州の銘柄鶏「信州福味鶏」のレバー・ハツを使用したグルメ缶詰「ふくふくレバーシリーズ」をこのほど発売した。
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グルメ缶詰「ふくふくレバーシリーズ」(各1,280円)
食品メーカーの製造段階で余剰になっている未利用食品原料に付加価値をつけて新しい食品を生み出す「長野アップサイクル・フード」だ。
「アップサイクルフード」ってなに?
あまり聞き慣れない言葉の「アップサイクル」。似ている言葉に「リサイクル」があるが、これは再利用のこと。「アップサイクル」は、再生可能なものに付加価値をつけて生まれ変わらせることを指す。
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ICS-net 代表取締役の小池祥悟氏
ICS-netは食品メーカーに原料を提供する食品原料のWEB売買プラットフォーム「シェアシマ」を運営する会社。「シェアシマ」は食品原料を紹介したいサプライヤー企業と食品原料を探したい企業ユーザーを結ぶプラットフォームだ。
日本では食料自給率が38%と低いうえに、さらに食品製造業では年間121万トンも食品ロスが出ている現状がある。そんな状況に目をつけ、シェアシマを通じて未利用原料の再流通を促すことで、製造段階における食品ロス削減に寄与することを目指してきた。そんな中、廃棄予定・余剰食品原料を活用した商品企画開発サポートを行うべく、「アップサイクルフード」の制作にも着手した形だ。
ICS-net代表取締役の小池祥悟氏は、今回のグルメ缶詰事業では長野市とともに循環型社会を目指していると話す。長野市での食品製造段階における食品ロスの調査を進める中で、ブランド鶏の「信州福味鶏」の加工段階でレバーやハツが廃棄されている現状を知ったのがレバー・ハツを活用するに至ったきっかけだという。
基本的に鶏肉は1羽をまるごと仕入れて、もも肉・むね肉・手羽先などそれぞれの部位ごとに加工し販売する。しかしレバーやハツは用途がなく、食品廃棄される現状があった。もちろん、焼き鳥として使用されることもあるが、それだけでは消費しきれないほどの数があったという。
そこでICS-netでは、廃棄されていたレバー・ハツをおいしくアップサイクルフードにできる方法を模索。すべて手作業で臭みを軽減する加工を行い、さらに洋風の加工・味付をすることで「美味しそう」と感じてもらう工夫、そして化学調味料と保存料を使用せずにとにかく美味しさにこだわった。
小池氏は、グルメ缶詰「ふくふくレバーシリーズ」について、「長野ファンの方にぜひ買っていただきたいですね。さらに、より多くの方に、長野市にある弊社が地方創生の新しい形としてこうした取り組みを行っていることを知ってほしい」と話した。
「ふくふくレバーシリーズ」を食べてみた
早速、グルメ缶詰「ふくふくレバーシリーズ」を試食。各1,280円と缶詰としては決して手頃な値段ではないこともあり、味が気になるところだ。
まずは、「ふくふくレバー おとなの焼肉味」。ニンニクと生姜と白ごまを合わせた濃厚甘辛焼肉のタレで味付けされており、ジャンクな焼肉味が美味しい。ごはんにのせて食べたい味わいだ。
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「ふくふくレバー おとなの焼肉味」
続いては「ふくふくレバー ご褒美パテ」。煮切った白ワイン、胡椒、ローリエを入れたなめらかなレバーパテ。想像していたよりも意外とさっぱりしているので、バゲットやクラッカーなどに乗せて少しバターを加えて食べると美味しそうだ。じゃがいもと合わせても美味しいのだそう。
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「ふくふくレバー ご褒美パテ」
そして、「ふくふくレバー 旨辛ッヤンニョム」。唐辛子の香りと辛み、玉ねぎの旨みがレバーを引き立てる一品。隠し味に使用されているソテードオニオンの甘味が旨味を引き出している。辛味がありおつまみにもちょうどいい。
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「ふくふくレバー 旨辛ッヤンニョム」
「ふくふくレバー 至福のアヒージョ」は鷹の爪とパンチのあるニンニクにハーブの香りが重なるオイル煮。口に入れた瞬間アヒージョ独特のにんにくがふわっと香る。その風味でレバー独特の苦みも臭みも全く感じないため、苦手な人でも美味しく食べられそうだ。
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「ふくふくレバー 至福のアヒージョ」
「ふくふくレバー 生姜香る時雨煮」は生姜がアクセントのホットする定番の味。生姜がふんわりと香り、レバー本来が持つ甘味を感じるのが不思議だ。そのままおかずとして出せる味わい。
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「ふくふくレバー 生姜香る時雨煮」
「ふくふくレバー 贅沢ネギ塩」はたっぷりネギとごま油の風味が食欲をそそる。ネギ塩の旨味があり、レバー独特の苦みが心地よく感じられる。レバー好きにぜひ食べて欲しい味わいだ。
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「ふくふくレバー 贅沢ネギ塩」
グルメ缶詰「ふくふくレバーシリーズ」はJR長野駅隣接の「久世福商店MIDORI長野店」、銀座の長野県アンテナショップ「銀座NAGANO」、オンラインショップ「NAGANOマルシェ」で購入できる。
