俳優の大泉洋が1日、都内で行われたミュージカル映画『シング・フォー・ミー、ライル』(3月24日公開)の日本語吹替版完成披露試写会イベントに出席。セリフを封印して歌のみの役を演じた本作について「僕にとっては新しい挑戦でした」と語った。

  • 大泉洋

本作は、映画『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフが贈るファンタジー・ミュージカル映画。ニューヨークを舞台に、歌うワニのライルが、歌声で人間と心を通わせていく姿を描く。

大泉が日本語吹替を務めたライルのオリジナル版は、世界的なシンガーソングライターのショーン・メンデスが務める。大泉は昨年の夏ぐらいから歌のトレーニングをして臨んだ作品だったことを明かし、「もともと歌は好きでしたが、仕事として歌うのは初めて。しかも『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』のチームが作った曲。僕にとっては新しい挑戦でした」と語った。

吹替を行う前に、本国のテストがあったという大泉。「オファーをもらったのに、テストですよ」とぼやき始めると「なぜかそのテストで私だけが英語で歌うことになって……英語だったらショーンが歌えばいいじゃないですか」と大泉節にエンジンがかかる。

さらに現在24歳というショーンの声の日本語吹替を務めることに大泉は「僕との共通点はスーパースターということぐらい」と発言し、「とにかく彼のキーが高いんですよ」とぼやきは止まらない。しかし一方で「トレーニングする必要があったので、かなり練習しました。でも一つの仕事にここまで準備して臨むのは久しぶりで、とても楽しかった」と充実感をにじませる。

そして、司会者から「(大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で演じた)源頼朝公よりもこっちに力が入っていたという噂を聞きました」と言われると、「そんなことはない。頼朝も月9ドラマ(『元彼の遺言状』)も終わってから! それからこっちに集中したの」と誤解を解いていた。

ぼやきが止まらない大泉だったが、歌声には各方面から称賛が寄せられる。ショーマンのヘクター役の石丸幹二は「とにかくチャーミング」と評価し、水樹奈々も「とてもキュートで、見事にライルを表現している」と絶賛。また『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』の音楽を担当したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールから大泉の歌声を褒める手紙が届くと、大泉は「うれしいですね。聞いてくれていたんですね」と満面の笑みを浮かべていた。