駐日トルコ大使のコルクット・ギュンゲン氏が15日、文化放送のラジオ番組『ニュースパレード』(毎週月~金17:00~17:15)に出演し、6日にトルコ南部で発生したトルコ・シリア大地震について語った。

駐日トルコ大使のコルクット・ギュンゲン氏

電話取材に応じたギュンゲン大使は、「二つの連続する地震、それに伴う強い余震が発生し、影響はかなり広い範囲、10の県に及んだ。我が国は先週喪に服す1週間を過ごした。死者数は3万2,000人を超え、それ以上に多くの負傷者がいる状況、甚大な影響を及ぼしている」と報告。

「『衣食住』の『住』の部分が非常に根本的な問題となっている」といい、「もちろん、食事をはじめとする基本的なニーズもある。特に今は冬なので、テントなど『住』の部分を皆様のお力添えをいただきながら補強しているところ。毛布・寝袋のニーズが高まっている」と被災者の現状にも触れた。

また、日本からの支援については、「物資の支援は運送という点で、日本からトルコが非常にまず距離がある。トルコに届いてからも国内での配送に時間と労力がかかる」と説明。「基本的なニーズは例えば食事や衛生環境の整備は長く続く。当局に義援金をお寄せいただくことによって、その時々のニーズにあわせた適切な使い方ができるという観点から、我々としては義援金の受け入れを前提にさせて頂いている」とした。

一方で、「物資は新品かつ未使用、ある程度まとまった数の大量の提供を頂けるなら、それについては別途調整を進めている」と補足。「寝袋も実際トルコに届けるという手はずを整えている。大使館としても、義援金の口座を開設しており、そちらの口座にも非常に多くの関心をお寄せいただいている」と日本からの支援に謝意を示し、「本日、(ラジオでのインタビューという)このような機会をいただき感謝している」と話した。