『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作発表記者会見が8日に都内で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)、松竹 専務取締役 演劇本部長 山根成之氏が登場した。
同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。
まず山根専務が同作の成り立ちについて話し、「ファイナル公演を今日発表させていただくんですけれども、この日を迎えるまでいろいろございました。滝沢さんがお辞めになって、『滝沢歌舞伎をどうしようか』という議論を何度も何度も重ねました。でもとにかくメンバーの『滝沢歌舞伎をやるべきだ』という熱い熱い気持ちが、大きな流れとなって今回実現いたしました」と明かす。
その後もSnow Manへの感謝や、ライブビューイングの知らせなどを話していた山根専務に、向井が「専務、長すぎません!? 全部しゃべられたもん!」とツッコミ。「もうちょっと早くつっこんでくださいよ、足が震えてしょうがなかったんです」と緊張しきりの専務に、メンバーは「ツッコミ待ち!?」と驚いていた。
同作への意気込みを聞かれる中、渡辺は「後ろのカメラ、たぶんワイドショーのカメラだと思うんですけど、タッキー、見てる〜?」と手を振り、向井は「やめなさい! 滝沢秀明って言いなさい! 」と嗜める。向井も自身のターンで「お母さん見てる〜?」とボケをかぶせたものの、「お母さん、今タイにいます。帰ってきたらお願いします」と謝っていた。
滝沢から受け継いだものについて聞かれると、岩本は「滝沢くんのお話を膨らませていいのかわからないけど、利己よりも利他、という感じ。『滝沢くんがこんなことに時間を割いてくれていいんですか?』というくらい与えるのがすごい。"鼠小僧"みたいな方だったので、お客様が笑顔で桜や小判を拾って帰り、東銀座の駅まで余韻があるような、劇場の枠を飛び出るエネルギー量を放ってる方だった」と振り返る。「そういう部分は自分たちの引き継がせてもらってますし、見てる人を楽しませる、かつ自分たちも楽しむし、今しか残らない笑顔を共有するというのは、国関係なしに『滝沢歌舞伎』が大事にしているところなのかな」と説明した。
深澤は「この『滝沢歌舞伎』には本当鍛えられましたし、僕は滝沢さん本当にお世話になっていまして、泣くほど怒られたので。でも『滝沢歌舞伎』という作品がなければ、もしかしたら僕はこんな喋る人ではなかったかもしれないですし、メンタルが強くなっていたとも思えない」と述懐するも、ラウールは「耳真っ赤!」と指摘。深澤は「今ちょっと滝沢さんに怒られた時を思い出してた」と苦笑し、「本当に、あの歌舞伎メイクで怒るんですよ?」と訴えかけた。
また、大変だったことを聞かれると目黒は「本当に全部でしたね。汗をかいて涙を流して、高校生くらいからずっとやってきた作品だったので、いろんなことがありました」と思い返しつつ、「僕と佐久間くんと康二が同じ楽屋だったんです。僕たちちょっと楽屋が汚かったんですよ。滝沢くんが見に来て、『お前たち、片付けとけよ』と言われたんだけど、俺たち3人で『これがいやすいからこのままいよう』と約束して。でも数日後、もう1回滝沢くんが来たんです。佐久間くんと康二の上めっちゃ綺麗に片付いていた。俺だけ信じて片付けてなくて……」とエピソードを披露する。佐久間は「また来るって聞いたから、やばいと思って!」、向井は「めめ(目黒)がいなくて」と弁解するが、目黒は「数ある中で1番びっくりしたエピソード」と紹介していた。