「『第5回江戸まち たいとう芸楽祭』たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯『お笑い日本一』」が8日、東京・浅草の東洋館で行われ、お笑いコンビ・ハンジロウ(たーにー、しゅうごパーク)が優勝した。

  • ビートたけしとハンジロウ

今年で5回目となる同コンテストは、「江戸まち たいとう芸楽祭」の実行委員会名誉顧問を務めるビートたけしの「つまらない奴が審査しても意味がない。その日一番ウケた奴が賞を持って行け」という意気込みで開催。「第2のたけし」発掘を目指すとともに、たけしが修業を積んだ浅草を“お笑いの聖地”として再認識し、世に発信することも目的としている。

この日行われた本戦には、オッパショ石、センチネル、TCクラクション、ハンジロウ、ポンループ、まんじゅう大帝国、や団、ヤーレンズの8組(五十音順)が出場。たけしに加え、高田文夫、ナイツが審査を担当し、ハンジロウが優勝に輝いた。

しゅうごパークは「20年目に入るまでずっと名乗っていた『しゃもじ』というコンビ名があまりにも字画が悪いと言われて、去年6月に思い切って改名しまして、改名した直後のここで優勝できたので、運が向いてきたんじゃないかと。改名効果かなと思っています」とコメント。

たーにーは「まだちょっと信じられない。僕ら以外の組がかなりウケていたので、半ば諦めていた」と心境を述べてから、「嫁と子供2人が沖縄にいまして、単身赴任していて、(子供を)公文を習わせているんですけど、嫁のミスで公文の月謝を1年間払い忘れていたので、今回の賞金がそちらにいくと思いますが、非常にうれしく思っています」と笑いを交えて喜びを語った。

たけしは「今年は腕がいい」と全体のレベルが高かったと言い、「ただ、若いのに舞台慣れしちゃっているなという怖さもある」と発言。「地上波とかコンプライアンスの問題で好きなことが言えない時代にお笑いを目指している人たちはちょっとつらいかなと思いますが、これだけの腕があってネタもいっぱいやりそうですから、頑張って、一番つらい時代を乗り越えて、いずれブームが来るので、そこまでいろんなネタをためて売れてほしいと思います」とハンジロウにエールを送り、「おめでとうございました」と祝福した。