福田正博「体力的には衰えたとしても…」39歳メッシがW杯で魅せた"本物の技術"とは?
藤木直人、高見侑里がパーソナリティを務め、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。8月1日(土)の放送も、先週に引き続き、ゲストにサッカー元日本代表の福田正博さんが登場! 当記事では、サッカー日本代表の今後の課題について語った模様をお届けします。

(左から)藤木直人、福田正博さん、高見侑里

1966年生まれの福田正博さんは、日本人初のJリーグ得点王に輝き、Jリーグ通算228試合出場93得点を挙げ、日本代表では45試合出場で9ゴールを記録するなど活躍を見せ、1993年にはW杯アジア地区最終予選にも出場しました。2002年に現役を引退した後は、サッカー解説者としてメディアでの活動のほか、講演会やサッカー教室をおこなうなど、自身の経験を活かしながら幅広く活動しています。

◆「今大会はチャンスだった」

藤木:先週の放送でも少し伺いましたが、日本代表は「FIFAワールドカップ26(以下、W杯)」決勝トーナメントに進みましたけれども、ベスト32で敗退しました。改めて振り返っていかがですか?

福田:森保監督が一番大切にしているのは、チームのまとまり。これが日本の一番の強みだと考えていたと思うんです。森保監督に関していうと、W杯カタール大会の前から指揮を執って8~9年ほどやっているんですが、やっぱり“東京オリンピック世代”が中心なんですよ。そのときから森保監督が見てきていますけど、その選手たちが今27、8歳くらいになって、サッカー選手として一番いい世代なんです。だからこそ、今大会はチャンスだったと思うので、ベスト32というのは少し残念な結果に終わってしまったなと思いますね。

◆メッシが証明した“本物の技術”

藤木:(決勝トーナメントで敗れた)ブラジルがノルウェーに負けて、そのノルウェーがイングランドに負けて、そのイングランドがアルゼンチンに負けて、アルゼンチンがスペインに負けたということで、日本が入った山は全部負けたという……(笑)。そこでも、やっぱり、世界のレベルは高いのかなと感じました。

福田:W杯って、1試合ごとにすごくしびれますよね! 特にアルゼンチンに関しては、(リオネル)メッシがあそこまで活躍すると思わなかったです。39歳ですから、さすがに難しいのかなと思って観てましたけど、あれだけ点を取ってチームのなかで違いを出していく。体力的には衰えたとしても、技術的な部分は衰えていないし、ある意味、ああいう厳しいなかでどう活躍するかが技術なんだと思うんですよね。

例えば、コーンを置いてドリブルの練習をする。あれは“ボールをうまく扱う”という意味では、技術やテクニックの上達になるかもしれないですけど、試合のときは(相手が)激しく来ますから、そのなかで出せる技術が“本物の技術”なんだと思いますし、それをメッシはピッチのなかで証明した。(日本の選手も)そういうところをもっと高めていかなきゃいけないのかなと思いますね。

藤木:ということは、日本の組織として“どのように選手を育成していくか”というのが、今後の課題なわけですよね。

福田:W杯が終わるたびにいろいろ課題が出てきて、それを指導者で共有して、日本全体で共有して、また次に向かっていく。これはずっと繰り返しやってきていることですが、育成に力を入れなければ未来はないですから。

そして、しっかり育成するためには、指導者をちゃんと養成していかないといけないんですね。指導者が世界基準で物事を見て判断、評価していく。それを多くの指導者が共有していく、これは非常に重要なことだと思います。

ただ、簡単じゃないんですよ。そういうことを積み重ねてきているからこそ、日本が成長して8大会連続出場して、なおかつアジアでは中心の国になっているんですよね。それは、間違いなく育成や指導者の養成にしっかり取り組んできているからなので。ただ、W杯でさらに上へ進むためには、指導者の目線というものをより世界基準に合わせていく、これが非常に重要になってくるかなと思います。

<番組概要>

番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA

放送日時:毎週土曜 10:00~10:50

パーソナリティ:藤木直人、高見侑里

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM