俳優の萩原利久とFANTASTICSの八木勇征がW主演を務めるドラマ『美しい彼』(シーズン2)が、2月7日よりMBS/TBSドラマイズム枠(MBS:毎週火曜24:59~、TBS:毎週火曜25:28~)で放送される。放送開始を前に萩原と八木にインタビューし、続編放送の喜びや作品の魅力、そして2人の関係について話を聞いた。
凪良ゆう氏のBL代表作を原作に、2021年11月からMBSドラマ特区枠で放送された『美しい彼』は、萩原と八木演じる“陰と陽”正反対な2人の男子高校生のすれ違う恋心を瑞々しく美しく描いた物語。国内外問わず“沼ハマり”する人々が続出し、第59回ギャラクシー賞 第16回マイベストTV賞グランプリ、BLアワード2022 BEST映像部門1位を獲得した。韓国・ソウルドラマアワードでは、八木がアジアスター賞を受賞。WEIBO Account Festival 2022では、萩原が優秀躍進俳優賞、八木が優秀新人俳優賞、そして2人で話題俳優ペア賞を受賞した。
『劇場版 美しい彼~eternal~』も4月7日に公開を控える中、2月7日よりドラマシーズン2が放送される。大学卒業が近づき進路に迷い始める平良一成(萩原)と、俳優として活躍の場を広げる清居奏(八木)。少しずつ大人になっていく2人の、相変わらず噛み合わないが、なんだか愛おしい同棲生活を描く。
――シーズン2が決定したときの心境をお聞かせください。
萩原:シーズン1が終わった段階で「続編やりたいね」という話をしていたのでうれしかったんですけど、想像の倍くらい早かったので、「はやっ!」というのが第一声でした。
八木:「はやっ!」から「うれしい!」ってなりました。
萩原:オンエアが終わってから半年くらいで。ありがたいですね。僕ら自身も感じてはいましたが、それ以上の反響があったんだなと実感しました。
八木:うれしいです。
――シーズン2の見どころは?
萩原:シーズン1でいろいろすれ違いようやく結ばれたところなので、シンプルにその後、結ばれた2人がどんな風になっていくのか、続きを楽しんでいただけると思います。そして、平良と清居は平良と清居のままというか、ある意味変わってないがゆえに、近くにいるのにすれ違い続ける。シーズン1のときは1話ごとにスタートと終わりが明確にありましたが、今回はゴールが映画なので、ドラマだけどぐしゃっとするのもありという感じでした。
八木:そうだね。シーズン1は1話ごとにゴールしていく感覚だったけど、シーズン2は映画に向かっていく感覚で撮っていました。それでもやっぱりぶつかり合いはあって、距離感がより近くなっているからこそ出てくる問題もたくさんあるので、そこが見どころかなと思います。
――“ひらきよ”コンビとして人気ですが、どういうところが支持を得ていると思いますか?
八木:平良の一方的すぎる強い愛と、まんざらでもない清居です。普通の会話をしているのに、いい意味でコントっぽく見えると思います。
萩原:そうね。シーズン2の台本を見て思ったのは、やりとりが全部脳内で再生される。台本を読んでいる時点で画として浮かび、自分の中で平良と清居のやりとりが定着しているなと思いました。
八木:ファンの人の声を聞いて、これが魅力なんだと思うところもたくさんあって、お互いがいい意味で依存し合っているというか、2人とも依存性のある“好き”だなと感じました。
萩原:確かに。
――大人になった2人が見られると思いますが、演じていて気をつけた点や、シーズン1と比べて大人になったと感じた部分を教えてください。
八木:清居が大人になりすぎて、平良に求めるハードルがぐっと上がっている。平良を引っ張ってあげるというか、平良を待っているという面では一歩成長したのかなと思います。演じる際には、平良をこっちのステージに引っ張り上げることだけ考えていました。そこで折れない清居でいたいなと。
萩原:平良は変わらないほうがいいのかなと。シーズン1から1年撮影が空き、シーズン2と映画でも制服や当時の衣装を着ることがあって、着れば平良なんですけど、体感としては1年ってけっこう変化があるなと思いました。だから意識して変えると、高校生から大学生への変化以上に変わってしまう気がして、大人になるというより、まっすぐな部分や土台の部分を変えないように意識しました。清居が成長しているので、余計自分が取り残されている感じがあって、それによって考え込むという、そっちのほうがいい気がして。