1月8日にスタートする大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で主人公・徳川家康を演じる嵐の松本潤にインタビュー。大河ドラマ初出演にして主演の大役を任された心境や座長としての心がけ、本作で描く家康の魅力、そして、織田信長役を務めるジャニーズ事務所の先輩・岡田准一との共演の感想などを聞いた。

  • 『どうする家康』徳川家康役の松本潤 (C)NHK

大河ドラマ第62作となる本作は、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。『ALWAYS 三丁目の夕日』、『リーガル・ハイ』、『コンフィデンスマンJP』などで知られる古沢良太氏が脚本を手がける。

松本は、2020年11月にオファーを受けたときの心境を「本当にびっくりした」と振り返る。

「大河ドラマの出演経験もなく、いつかはそういうタイミングが来るのかもしれないけど、ほぼ来ないだろうと思っていたので、なんで私に!? しかも家康!? とびっくりしましたし、時期的なことも含めてイメージできませんでした」

そして、2020年いっぱいまでは嵐として走り切りたいと思っていた時期だったため、今は決められないと一度は断るも、年明けに出演を決断した。

「嵐としてラスト2カ月、嵐としての活動に集中したい時期でしたので、今、この重大な決断を短い時間で決めるのは難しいとお断りしたところ、待っていただけることに。そして年が明けて新たに挑戦できることを考えるタイミングで、ぜひやってみたいと思いお受けしました」

タイトル『どうする家康』は、大河ドラマのタイトルとしてはとてもユニークだが、本作で描く家康像にふさわしいと感じたという。

「家康だけではなくみんな選択の連続で、誰につくのか、誰を裏切るのか、選択一つで生きるか死ぬか変わっていく時代。且つ、強国に囲まれた土地のプリンスですから、困難な選択を常にし続けないといけないという意味でぴったりだなと。タイトルとしては斬新ですが、なるほどと思いました」

2022年6月にクランクインしてから約半年経つ。「家康公を演じていて、その都度『どうする!?』と突き付けられて、常に翻弄されている感じです。家臣団や瀬名(有村架純)とのシーンだけ、唯一対照的に穏やかなシーンが撮れるので、それが日々の楽しみになっています」

初めての大河ドラマの現場については、「大河だからなのか、この作品だからこそなのか判断ができませんが、ものすごい規模で動いていると思いますし、これだけたくさんのスタッフの方が動いている現場ってすごいなと思います」と印象を述べ、「1年以上1人の人物を演じ続けることは後にも先にもないと思いますし、すごいことをやっているなと感じます」としみじみ。

前作『鎌倉殿の13人』で主演を務めた友人の小栗旬と話をすることもあるそうで、「たまに話をすると、彼の1年前を今、僕がやっているみたいな話になる。情報共有ができて面白いなと思います」と話した。

座長としては、「少しでも楽しく、少しでも早く終わったらいいなというのを心がけています」と告白。「役者としては鮮度があるうちに撮影したい。芝居がしやすいようにテンポよく撮影できないかなと思ってスタッフの方たちにプレッシャーをかけています(笑)。『今、何を待っているんですか?』って口癖のように言いながら、空気が悪くならないように頑張っています」と笑った。