楽器を使わず声だけでハーモニーを奏でるアカペラの頂上決戦『ハモネプ2022 クリスマスSP』(フジテレビ系、24日21:15~)。2001年、ネプチューンのレギュラー番組『力の限りゴーゴゴー!!』の企画として産声をあげたが、20年以上にわたる放送期間は、自身たちの中で最も長い番組となっている。

そんなネプチューンの名倉潤、原田泰造、堀内健に、『ハモネプ』への思いや、トリオとして活動する立場からの出場者への共感、そして一般参加者と絡むことの醍醐味などを聞いた――。

  • (左から)ネプチューンの原田泰造、名倉潤、堀内健

    (左から)ネプチューンの原田泰造、名倉潤、堀内健

■想像以上に出たい人や応援する人がたくさんいる

『ハモネプ』という番組が、自分たちにとってどんな存在になっているのかを聞くと、名倉は「一番初めは、『大盛汗だく』っていうふんどし締めた2人が歌ったりして、もうキャラクター先行で歌とか関係なかったんですよ。そういうところから始まって、おっくん(元RAG FAIR・奥村政佳)っていうのが出てきて本格的になったんですよね。だから、バラエティから本当の音楽番組になって、一般の人たちがプロ顔負けの歌を歌うようになってきたというのは、すごく感慨深いものがあります」と、その進化を実感。

今回の収録中、ゲストの莉子に「(出場者のパフォーマンスが)すごいでしょ!」と誇らしげに話しかけていた原田は「あれでも抑えてるくらいです(笑)。みんなに驚いてもらいたくて、『次の曲もすごいんだよ!』って全部言いたい!」と、自慢の番組だ。

堀内は「今付いているマネージャーが、昔『ハモネプ』を目指していたり、フジテレビにも『ハモネプ』で出会って、その後スタッフになって再会したりとかすることがいっぱい増えてきて、そういう人の話を聞くと、自分たちが思ってる以上に『ハモネプ』に出たい人や応援してくれる人がいっぱいいるから、大切にしなきゃなと思いますね」と意識を語る。

それだけに、2015年9月から歴史の途絶え、19年6月に復活したときは「相当うれしかったですね!」(原田)と喜びを回想。

堀内は「そのマネージャーは、立教大学のアカペラサークルに入ったんですけど、その頃は一般から募集をしてない時期だったんですよ。みんな『何でやらないのかな』と思ってたら、卒業したと同時にまた復活したそうなので、そういう人がいっぱいいたんだなと思うと、またこうやってできるようになって、喜ばしいことだと思います」と話し、そのためにも番組を続けていくことの使命感を持っているようだ。

■トリオで長年活動できたのは『ハモネプ』のおかげ?

自分たちがトリオという形態であることから、グループで挑む出場者の姿に共感することもあるのだそう。

堀内は「ゴスペラーズの北山(陽一)さんが言ってたんですけど、みんなと合わせるから人間関係が良くなるそうなんです。みんなが“私が!私が!”ってなると、うまくハモれないらしいんですよ。だから、僕らも3人組で長くずっとやれているのは、『ハモネプ』のおかげかもしれないですね。そういう姿を見て、自然と伝わってきてるのかもしれない」と恩恵を分析。

さらに、「俺たちも3人組だから、仲間意識というのを同じように感じるんですよね。練習のときに機嫌悪い人もいるだろうし、そういうのは俺たちにもあったから、大変なんだろうなと思いながら見てます」というと、原田は「俺らも練習好きだったから、懐かしさがありますね」、名倉も「僕たちもちっちゃな舞台でしたけど、ちっちゃな賞で優勝するために、ウケるために頑張って練習してたんで、その気持ちは分かりますね」と、思い出しながら語ってくれた。

若い出場者たちを見て、原田は「自分の子どもが頑張ってるような感じになっちゃって。それと同時に、健とか潤ちゃんもかわいいと思うようになってきた!」とも話し、堀内は「それも『ハモネプ』のおかげだね!」と盛り上がった。