今作は実在するスポットで撮影を行い、ドラマのファンが訪れて“聖地化”する現象が起きている。紬(川口)が頻繁に使い、想(目黒蓮)と切ない再会を果たした小田急線の世田谷代田駅は、定期外乗降人員数がドラマスタート前の9月から放送中の11月を比較して、22.7%増という大幅な上昇率を記録した。
同駅では、来年1月31日まで、劇中音楽「silent main theme」を構内で放送。最終話放送のきょう22日は、 Official髭男dismが歌う主題歌「Subtitle」を流している。
川口がイメージキャラクターを務める不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」は、 世田谷代田駅のドラマ放送前後の賃貸物件一覧ページのPVデータを公表。スタート前1週間(9月29日~10月5日)から、第2話放送日以降の1週間(10月13日~19日)で18%増加した。
■火曜日に客入りが増えるCDショップだが…
紬がアルバイトしているタワーレコード渋谷店では、来店客数の傾向に変化が生まれている。CDショップは火曜日が新譜入荷のいわゆる“フラゲ日”にあたるため、客入りが増えるそうだが、『silent』がスタートした10月以降は、放送翌日の金曜日の来店客数が上昇。回を追うごとに火曜と金曜の差が縮まり、12月でついに逆転したという。
同店では、劇中に登場するスピッツのコーナーを3階に再現しているが、担当者は「来店客数はJ-POPの新譜の影響で上下する数値ですが、週末の3階の展開回りに人だかりができるというのは、見たことがない光景です」と驚きを語る。
また、同社が運営するサブスクサービス「タワーレコードミュージック」では、スピッツの1日当たりの楽曲再生数が、ドラマスタート前に比べて最高2.8倍に増加。第5話と第9話の放送終了後23時に、脚本の生方氏とプロデューサーの村瀬健氏が選曲した公式プレイリストを公開し、「【公式】ドラマ『silent』〈紬と想がきいていた曲〉 スピッツ編」ページのクリック数は2万を超えている。
なお、主題歌「Subtitle」を歌うOfficial髭男dismは、「2022年11月度dヒッツアーティストランキング」(NTTドコモ)で1位を獲得。「Subtitle」は、「楽曲再生回数ランキング」でも11月度の1位となった。