俳優の飯田基祐が、嵐・松本潤が主演を務める2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』に家康の父・松平広忠役で出演することが20日、発表された。大河ドラマ出演は、『元禄繚乱』(1999)、『新選組!』(2004)、『風林火山』(2007)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)に続き、6回目の出演となる。

飯田基祐

第62作大河ドラマとなる本作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。主人公・徳川家康を松本潤が演じ、脚本を古沢良太氏が手がける。

飯田が演じる松平広忠は、家康(松本潤)の父で、岡崎城主。勇猛果敢な武将だが、三河へ侵攻する織田氏からの攻勢に苦しむ。信長(岡田准一)に嫡男・竹千代(後の家康)を人質として奪われ、降伏して三河を明け渡すか、わが子を見殺しにするか、苦渋の決断を迫られる。

飯田のコメントは以下の通り。

――演じる人物の印象はいかがですか?

若干10歳で当主となった広忠は、大叔父に岡崎城を奪われ三河から追放されましたが、領民と今川家の協力を得て、なんとか当主に返り咲きました。そんな過去もあってか、正義感が強く、 恩義に報いるため、人質に取られた息子の竹千代の命を諦めて、織田と戦う道を選ぶ。......と、 言ってしまえば簡単ですが、裏切りが横行するこの戦国時代において、最も信頼できる存在であり、心の拠り所であった息子、竹千代の命を犠牲にする決断を下すのは、相当な苦しみだったのではないでしょうか。領民を守るため、当主としての責任を果たすため、かなり孤独だったと思います。
竹千代が誕生し、家臣たちに披露する場面は、みんな、本当に幸せそうで、もし今が戦国時代でなかったら、隣国が織田でなかったら、と想像してしまいました。愛する家族、家臣や領民たちと共に、のどかな環境の中、幸せに暮らせたのに......。

――『どうする家康』の脚本を読まれての感想をお願いいたします。

戦国時代というと、血気盛んで死をも恐れない猛者が描かれることが多い中、心優しく、全く時代にそぐわない家康が描かれているのが面白い! 死ぬのが怖くて必死にもがいている姿を見ていると、妙に親近感が湧き、応援したくなります。