JR東海は、2023年3月18日に実施するダイヤ改正で、車いすスペース6席のN700Sを追加投入し、東海道新幹線の定期列車50本に充当すると発表した。JR西日本もダイヤ改正に合わせ、N700Sで毎日運転する「のぞみ」を事前に知らせると発表している。

  • 東海道・山陽新幹線でN700Sの追加投入が進む

N700Sは東海道新幹線で2020年7月に営業運転を開始。その後も追加投入が進み、東海道・山陽新幹線を直通する「のぞみ」などでもN700Sが使用されている。来年3月のダイヤ改正に合わせ、JR東海は車いすスペースを6席設置したN700Sを追加投入し、定期列車50本(山陽新幹線へ直通する列車も含む)に充当するとともに、ビジネスブースを設置したN700Sを「のぞみ」3往復に充当する。

下りは「のぞみ」15本・「ひかり」5本・「こだま」6本の計26本、上りは「のぞみ」11本・「ひかり」4本・「こだま」9本の計24本で車いすスペース6席のN700Sを使用。「のぞみ」は下り1本(東京発新大阪行)を除き、すべて山陽新幹線へ直通し、東京~広島・博多間で運転される。毎日運転の定期列車で、事前に時刻表などで調べられることから、「山陽新幹線でもご予約の際にN700Sをお選びいただけるようになります」(JR西日本)と案内されている。

車いすスペース6席のN700Sを使用し、東海道・山陽新幹線を直通する「のぞみ」(下り14本・上り11本)のうち、下り「のぞみ15・35・59号」と上り「のぞみ10・34・62号」はビジネスブースを設置したN700Sを使用して運転される。なお、N700Sを使用する列車に関して、「急きょ、他の車両で運転する場合があります」「臨時列車も含め、この他の列車についてもN700Sで運転する日があります」(JR東海)とのこと。