女優の奈緒が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、11日に放送される『ラブレターを書く人 ~愛を伝えたい人々と代筆屋~』。ラブレター代筆屋の小林慎太郎さん(43)と、その依頼者たちを追った作品だ。

自身も手紙を書くことが多いという奈緒。一方で受け取った手紙も「宝物」だといい、LINEやメールといった便利なコミュニケーションツールが発達した中でも、手紙を書くことの意義を教えてくれた――。

『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した奈緒

『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した奈緒

■地下アイドルへのラブレター「同じ境遇の方にも救いに」

手紙の代筆業という仕事を、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で知ったという奈緒。「とても素敵なお仕事だなと思っていたので、『ラブレターを書く人』というタイトルを聞いたときに、すごく知りたいと思いましたし、きっといろんなドラマがあるんだろうな」と思いを巡らせながら、今回のナレーション収録に臨んだ。

登場する依頼者の1人は、“解散が決まった地下アイドルにラブレターを送りたい”という寺木さん(45)で、奈緒は「最後に手紙で思いを伝えることで、その思い出とともに自分の人生を新しく歩んでいこうとしていらっしゃる姿を見て『頑張れ!』って応援したくなりました。“推し”だったり応援している方の幸せを願ってらっしゃる人は世の中にすごく多いと思うので、同じような境遇の方にも救いになるような、一通のお手紙だったのではないかと思います」と思いをはせた。

もう1人の依頼者は、“40年前に妻と離婚して以来、一度も会ってない娘に会いたい”という阿部さん(81)で、「娘さんに送る手紙もラブレターなんだということが、本当に深いものだなと思いました。思いはあるけれど、それを言葉にするのが難しくて、ストレートに伝えられないときに、お手紙にしたことで後悔なく愛を伝えられたのかなと思いますし、返事が来るかもしれないという希望を持つこともできたと思うので、本当に素敵だなと思いました」と、温かい眼差しで振り返る。

  • 依頼者の阿部さん(左)とラブレター代筆屋の小林慎太郎さん (C)フジテレビ

そして、代筆を行う小林さんに対しては、「私の仕事も、自分以外の誰かの言葉を表現するというものなので、代筆に通じるところがあるんじゃないかと思いました。小林さんがパソコンに向かって代筆しているときは、ご自分が寺木さんや阿部さんになって書いていると思うので、すごく親しいものを感じます」と共感。

さらに、「依頼された方に成り代わって言葉を考える中で、誰かの愛を伝えようとすることで小林さんが周囲への愛を見つめ直す時間にもなっていて、本当に素晴らしいお仕事だなと改めて感じました」と印象を述べ、どの登場人物にも良い影響を与えていると感じた。

■ラブレターを代読「すごく責任を感じた」

今回のナレーションでは、小林さんの書いたラブレターの文面を読む場面も。

「普通のナレーションは俯瞰(ふかん)する立場で読むのですが、これは依頼した方たちと、それを受けて言葉を紡ぎ出した小林さんの2人の思いが募った文章なので、代読させていただくというのは、すごく責任を感じて、緊張しました」と心境を吐露。「読んでいると、気持ちが引っ張られてウルッときてしまうときもあって難しかったのですが、心を込めて読ませていただきました」と向き合った。