今年ももう残すところあとわずか。しかしこれを食べなければ一年の終わりが来ない! という気持ちになるのがマクドナルドの「グラコロ」だ。

今年もそろそろか……まだなのか……と待ち望んでいた新作が、11月30日に登場した。やったー! 待ってました! 今年の新作は「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」。もちろん定番の「グラコロ」も健在だ。2022年の新作グラコロを実食したのでレポートしていこう。

新作「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」

マクドナルドでは毎年定番の「グラコロ」と新作のグラコロを発売しており、2021年は「コク旨アンガスビーフボロネーゼグラコロ」、さらにさかのぼると2020年は「コク旨ビーフシチューグラコロ」と、ここ2年はビーフを使い「コク旨」を押し出したちょっとリッチなメニューが続いている。

秋の新作も「こく旨すき焼き月見」「こく旨かるびマック」だったし、今年も「コク旨」推しかな~と予想していたら、「ふわとろ」「濃厚」とちょっと路線を変えてきた。

新作と定番、両方並べてみると、マフラーを巻いているようなパッケージ。

  • 「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」パッと見、普通のグラコロと見分けがつかない

まずは新作の「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」(単品420円、バリューセット720円)。一見普通のグラコロと何が違うんだろう? というビジュアルではあるが、包み紙を開けた瞬間にフワッとバターの香りが強めに広がる! これはいつものグラコロと違うぞ……!

ふわっふわなバンズを持ち上げると、グラタンコロッケの上にはスクランブルエッグ風のフィリングと、濃厚デミソース。

コロッケの下には、「グラコロ」と同じくキャベツとタマゴソースが敷かれている。

半分に切ってみると、しっかりボリュームのあるグラタンコロッケのなかには、エビとマカロニがたっぷり! 安定の外サク中トロのグラタンコロッケに、ビーフの旨味が感じられる濃厚なデミソース、そしてふわとろのタマゴフィリングの相性は抜群。シャキシャキのキャベツも良い仕事をしている。

ふわふわバンズ、あつあつトロトロのホワイトソースとタマゴフィリングのどこまでも柔らかな食感はただただ幸せ……という気分になるけれど、濃いめのデミソースとタマゴソースの旨味と塩味がガツンときいているので食べ応えもしっかりある。ホワイトソースやタマゴフィリングのやさしい味わいと濃いソースの味とのギャップを楽しみつつ、ペロッと食べてしまった。

また包み紙を開けた瞬間にも感じたが、今回はバターの香りがとにかく印象的。バンズ自体にもバターが入っているうえに、「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」はタマゴフィリングもバターの香りが結構強いので、バター好きの方はぜひ食べてみてほしい。ほんのりトリュフ風味のデミソースと一緒に食べると、リッチな香りの重なりが楽しめるのも嬉しい。

ちなみに昨年・一昨年のビーフ系ソースのグラコロは「全部茶色(※キャベツ除く)」という感じだったが、今年はスクランブルエッグ風フィリングの黄色が鮮やかで見た目もちょっとかわいい。スクランブルエッグ風フィリング、大正解なんじゃないだろうか。

やっぱりおいしい定番「グラコロ」

ちなみに新作を食べたあと、なぜか食べたくなるのが定番の「グラコロ」(単品370円、バリューセット670円)。SNSで検索してみると「新作食べたから次回は普通のグラコロ」という声もチラホラ。

我慢できずにノーマルな「グラコロ」も食べてみると、こちらは例年通りのおいしさ。できたてのサクサク衣から、とろ~っとあふれ出るなめらかでクリーミーなグラタンは、コロッケソース・キャベツ・タマゴソースとシンプルな構成だからこそ、じっくり味わいたくなるおいしさだ。

スパイシーなソースのしょっぱさは、とろけるグラタンをより引き立ててくれている。期間中に何回も食べたくなる冬の味だ。

「グラコロ」が発売されたし今年も残すところあとわずか。年末年始の準備や仕事納めで仕事もプライベートも慌ただしい時期になるが、ほっこりするグラコロで一息つきつつ乗り越えたいものだ。