――舞台に続き今回ドラマで共演されましたが、お互いの印象を教えてください。

古川:舞台のときも相手役でガッツリお芝居をしましたが、そのときは結ばれない役で、僕が一方的に振られる続ける話で、(今回は)ちゃんと実ってよかったです(笑)。舞台の時も感じましたが、かっこつけない、飾らない役作りをされる方で、それが素敵だなと。役と向き合っていると欲張ってしまいがちですが、いらないところを全部削ぎ落として心で勝負している。ナチュラルで自然体なところが魅力的だなと感じています。

――馬場さんは飾らない役作りを意識されているのでしょうか。

馬場:私は逆にいろんなことをするほうができないです。この作品は基本的にユリの視点で話が進んでいくので、見ている方が感情移入するのはユリだと思うので、感情の流れを原作からもらってちゃんとやる部分もありつつも、自分なりに演じようと思いました。

――古川さんの印象はいかがでしょうか?

馬場:舞台のときは稽古中以外あまり会話をしなかったんです。古川さんのセリフ量がとんでもない量だったので、ずっと台本を読まれていて。今回はキャストやスタッフさんとたくさんコミュニケーションをとっている姿があって、こんなに開いた人なのだと、イメージがすごく変わりました。

――演技の魅力はどう感じましたか?

馬場:桜夜は圧倒的な存在であり、とんでもないことばかり言う。そこをしっかりバチッと決めてくるところがすごいな、素敵だなと思います。私のほうが恥ずかしくなって笑いが止まらなくなるときがありました。

――笑ってしまってNGに!?

馬場:テストで笑っても、本番は頑張りました!

――本作への参加はご自身にとってどんな経験になりましたか?

古川:すごく濃厚な時間でした。ちゃんと成長する物語でもあり、要素がたくさん詰め込まれていて、ヤクザ役も含めていろんな初体験をさせてもらってすごく濃かったです。馬場さんと舞台で共演していたこともよかったのかなと思います。

馬場:私もベッドシーンがここまであるのは挑戦だったと思います。

古川:2日間丸々ベッドシーンのみって、そんな撮影したことなかったです。

馬場:そういうシーンが多いですが、一緒に過ごす短い時間でどれだけお互いが思いを伝え合うかが大事だと思いました。あと人を投げたのも初めてでした。ユリは大学の柔道部に突然参加するような強いキャラクターで、誰に対しても戦っていく姿勢がある子ですが、そういう役はあまり今までなかったかなと思います。

――肉体美も披露されていますが、事前に準備はされたのでしょうか。

馬場:ミニスカートの衣装だったり、思った以上にずっと脚が出ているのでそこは気にしました。毎日ずっと撮影していると脚の疲れが出てきますし、ケアするようにしていました。

古川:普段から定期的にジムに通っていて、特別何かやったということはないですが、桜夜もそこまでガチガチではないので自然体な感じで大丈夫かなと思って臨みました。

――最後に、本作に感じている魅力をお聞かせください。

古川:セクシーですし、かっこいいですし、異空間に連れて行ってくれる作品。この作品を見て、恋しなきゃ人生もったいないと。桜夜はいつ死ぬかわからないので生き急いでいると言っていますが、人生において何かトライする力を桜夜やユリを通して感じてもらえたらなと思います。

馬場:撮影しているだけではわからないくらい、いろんな仕掛けがあるのがこのドラマの一つの魅力でもあると思います。確実に今まで見たことがない作品になっていると思いますし、日常を離れて楽しんでいただければいいなと思っています。

馬場ふみか メイク:唐澤知子、阿部美咲、伊東真美 衣装:石橋万里、狩俣成美 ジャケット72000円、カットソー37000円、スカート37000円/すべてピンコ(サン・フレール)