――アカペラはiScreamの真骨頂とも言える武器です。結成当時からアカペラを武器にしていこうと考えていたのでしょうか。

RUI:デビュー前、最初にiScreamが人前に立ったのがE-girlsさんのラストライブツアーのオープニング・アクトでした。そこでどんなパフォーマンスをしようか考えたときに、私たち3人の武器が歌でした。その歌唱力を前面に出せて、なおかつ初めて私たちのことを見てくれる皆さんの印象に残る方法としてアカペラをやらせていただきました。ステージで披露した際に「すごい」と言っていただけて、その評価を途絶えさせたくないということで、YUNAを筆頭に流行っている洋楽や自分たちが歌いたい曲をアレンジしてTikTokにのせています。それもあって「iScreamといえばアカペラ」というイメージが定着したのだと思います。

――3人のハーモニーが良くなった、などアカペラの成長は感じられていますか?

HINATA:タイム感や揃い具合は何回も重ねていくごとに変わります。同じようになることはあまりなく、そのときのブレス、意識で変わっていくのがアカペラの魅力で。そういう部分では練習を重ねるごとに3人の意識や空気が同じになっていく感覚はあります。

――今回のアルバムは、話題になっているMISIAさんの楽曲「つつみ込むように...」のカバーも収録。別のインタビューで「iScreamが限界突破した楽曲・レコーディングだった」と話されていましたが、改めてこの楽曲はiScreamにとってどんな楽曲になっていますか?

RUI:自分たちを知ってもらうきっかけになった曲だと思います。初めて私たちを知る方も手を振って一緒に輪になってくれる、とっても大切な一曲になりました。これからもMISIAさんへのリスペクトも忘れずに、自分たちの「つつみ込むように...」を歌っていきたいです。

――MISIAさんとはどのようなやり取りをされましたか?

YUNA:私とRUIがMISIAさんのラジオに出演させていただき、直接お話をしました「Aメロはリズムこう取るけど、サビは違うよね」とか「こうやったらいいと思う」とか具体的なアドバイスをたくさんいただき、歌い方やリズムの取り方がガラッと変わりました。ご本人のお言葉はすごく貴重でした。

――アーティストの大先輩として刺激を受けたことはありましたか?

YUNA:私が中学の頃からMISIAさんの楽曲を練習で歌っていました。MISIAさんっていつまで経っても自分の歌い方が変わらないのに、磨きがかかっているのがすごく素敵です。刺激を受けていることの一つです。

HINATA:会いたかった……(編注:18歳未満だったため夜のラジオに出演できず)。MISIAさんは大先輩であり神様みたいな存在です。直接お会いできませんでしたが、ラジオを聞いて、10代の私たちへの対応も謙虚で、女性としても憧れてる方だと感じました。