俳優の山時聡真が出演する、大塚製薬・カロリーメイトの新CM「狭い広い世界で」編が、26日より放送される。

  • 大塚製薬・カロリーメイトの新CMに出演した山時聡真

受験シーズンの風物詩として、受験生を応援する内容で毎年制作される同CMシリーズ。新CMでは、入学以来3年間“非日常”な学生生活を送ってきた今の受験生のリアルな姿を、スマホの視点で描いている。山時演じる受験生が、推薦で受験を終えている同級生の様子を見て焦ったり、模試の判定でモチベーションを失ったりしながらも、さまざまなSNSやアプリケーションを活用し、友人(奥智哉)と励まし合いながら勉強に向き合い続ける。

CM楽曲には、Mrs. GREEN APPLEの「僕のこと」を採用。新CMオリジナルのオーケストラバージョンにアレンジされている。また、Mrs. GREEN APPLEのメンバーがCM内に出演。主人公の受験生の生活に溶け込む演技にも注目だ。

現場では、山時がカメラをスマホ画面のようにタッチしたり、スワイプしたりしながら撮影。スマホを投げるシーンは、カメラマンもカメラと共に飛ぶなど、アクションシーンさながらの撮影となった。バスケットボールの試合の映像は、山時自身がバスケットボール部のキャプテンということもあり、実際にシュートが決まるとエキストラから歓声が上がるなど、実際の試合さながらの雰囲気で行われた。

また、今回、CM初出演となったMrs. GREEN APPLE。ボーカル・ギターの大森元貴は美容師役、ギターの若井滉斗とキーボードの藤澤涼架は、髪を染めて学生役で出演している。

■山時聡真インタビュー
――今回の出演を、サプライズでお伝えしたオーディション合格発表、どのように感じられましたか?

サプライズでオーディションの合格発表をされるのは初めてだったので、最初は「こんなことがあるのか……」と、半信半疑でした。その日は、三次審査と聞いていて。直前にマネージャーさんからも「ピシッとしてね」と言われていたので、とても緊張しながら会場に入ったら、まさかの合格発表だったので、終わった後、マネージャーさんに「違うじゃないですか!!」と言いながら喜びました。

――撮影の中で印象に残っているシーンや、苦労したシーンなどはありますか?

今、自分が現役のバスケ部員ということもあり、試合のシーンが一番心に残っています。今はコロナの関係で基本は無観客試合だったり、観戦に来られても保護者1人ずつ程度なので、エキストラさんの数の多さに感動しましたし、シュートを決めたときの歓声が忘れられないです。苦労したシーンは、今回は“スマホから見る自分”がモチーフの映像になっているので、撮られるというよりも、自分で撮っているかのように撮影のカメラをスマホとして扱う必要がありました。スライドやタップが簡単そうに見えますが、顔の位置に指が被ってしまったりして、意外と難しかったです。

――今回の楽曲やMrs. GREEN APPLEメンバーとの共演について感想をお聞かせください。

僕は以前からMrs. GREEN APPLEさんが好きなので、今回お会いしたときはとても緊張しました。スタッフさんが背中を押してくれたときに少しお話しすることができて嬉しかったです! CMテーマ曲の「僕のこと」は、実は高校の授業で合唱したことがあります。自分が歌ったことのある曲が、自分の演じたシーンに流れているというのがとても嬉しいです。

――CMでは、スマホを活用して勉強するシーンが多くありますが、スマホを勉強に使うことはありますか? 自分なりの勉強方法などあれば教えてください。

古典単語や英単語などはアプリを使って勉強しているので、今回のシーンは今の自分に重なるところではありました。単語アプリなどは4択の問題形式で出るので、それで勉強していくとすごく頭に入ります。

――今回のCMはスマホを通じて友人と共に受験を頑張る姿が印象的ですが、背中を押された友人の言葉やエピソードなどありましたら教えてください。

お仕事と学業を両立する中で、テストや勉強のことで思い悩む時期がたまにあり、プレッシャーを感じていた自分に対して、友達が「できるだけでいいんだよ」と言ってくれたことがありました。その言葉に安心し、緊張やプレッシャーが解けて、ありがたかったです。

■Mrs. GREEN APPLEインタビュー

――今回のCM楽曲として「僕のこと」に決まったときの気持ちを教えてください。

大森:率直にうれしかったですね。リリースしてから時間が経っているので、「僕のこと」という楽曲が未だにリアルタイムで受験生や誰かの心に寄り添えていると感じて、この曲もちゃんと生きてるんだなと改めて振り返るような感覚になりました。

――今回、楽曲を特別にオーケストラバージョンにアレンジされるにあたり、どのようなことを意識されました?

大森:原曲の方にもストリングスが入っていて、かなり壮大なアレンジではあるのですが、今回はオーケストラで僕たち自身もこれだけの大編成でやらせていただくのは初めてだったので、ストリングスアレンジの方にも入っていただきました。『狭い広い世界で』と歌詞にも入っていますが、「バンドサウンドではなくて、この曲が持っている情景を最大限に感じたい」と、メンバーともそういった話をしました。

――今回のCMでは、カメオ出演もされていますが、撮影を終えての感想をお聞かせください。

大森:ミュージックビデオとは違った感じの撮影だったので緊張しました。メンバーの撮影がバラバラだったので、「撮影こんな感じだったよ」と、連絡を取り合ったりするのも新鮮でした。

藤澤:僕と若井は高校生役だったんですけど、僕はもう11年前のことですからちょっとドキドキで、大丈夫かなって。

若井:僕も8年ぶりに制服着ましたよ。

大森:若井は、めちゃくちゃ高校生になれていてすごいなと思った。(藤澤さんを指さしながら)いやいや、もう無理ですよ。限界を感じましたよ(笑)。僕は美容師役で、ハサミの持ち方とかはなんとなく知っていたけれど、ちゃんと現地で教えていただきました。撮影では実際に切ることになって、エクステは付いているんだけど、ドキドキして「すみませんね、本当に切っちゃったら」っていう怖い説明をしながら(笑)。でも、楽しかったですね。

――今回の楽曲やCMには背中を押されるようなメッセージが込められていますが、これまでに「背中を押された」言葉やエピソードを教えてください。

藤澤:僕は学生の頃に吹奏楽をやっていたのですが、顧問の先生がすごく厳しくて、下手すれば1日中練習させてもらえずに先生の話を聞き続けるという日もあるぐらい、色んな言葉を投げかけてくれる先生だったんです。でも、その先生がいつも「やってみせろ!」ということを言っていたんです。それは、「目の前に大変なことがあったり、自分の中で悩んでいることがあるかもしれないけれど、大事なのは“やってみせる”という境地に行きつくことが大事なんだ」と仰っていました。それは大人になった今でも大切な言葉だと思っています。

若井:僕は学生時代、母親が毎朝見送ってくれたり、お弁当を作ってくれたことですね。毎日、学校でおいしいお弁当を食べて「このあともがんばるぞ」って気持ちになれたりとか。今思い返すと、自分にとってすごいパワーになっていましたね。

大森:僕はこの仕事を始めたのが高校3年生の頃でした。周りが大人ばかりだったため、自分の中で表現したいことがあるのに、どういう風に思いを伝えればいいのか分からず悩んでいたのですが、当時所属していたレーベルのスタッフさんに「あなたが言っていることはワガママではなくて自分が表現したいことなんだから、ワガママかもって思って発言を怖がるのはよしなさい」と言われたとき、表現者としての自覚を持てたというか……そういうものを背負っていくんだなと感じたことが強く残っています。

――受験生や、今何かに向けて頑張っている方々へメッセージをお願いします。

大森:受験だったり、何か頑張らなきゃいけない、乗り越えなきゃいけない壁というのは人それぞれだと思うのですが、がんばった先に意味は必ずあると思うので、まず自分に負けないことがすごく大事かなと、僕も日々、感じながら生活しておりますので、一緒にがんばっていけたらなと思います。