女優の長澤まさみが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系新ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(毎週月曜22:00~)第3話がきょう7日に放送される。

  • 左から長澤まさみ、眞栄田郷敦=カンテレ提供

ドラマオリジナルの今作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが10代の女性連続殺害事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木が出演している。

恵那は、一刻も早く松本良夫死刑囚(片岡正二郎)の冤罪を証明しなければと焦りを募らせる。そんな中、弁護士の木村(六角精児)から新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子)を紹介され、新聞社が保有する当時の事件資料を手に入れることに成功。まゆみは政治部の記者だが、一連の殺人事件の現場となった八頭尾山に思い入れがあり個人的に調べたところ、真犯人による犯行の可能性に行きついたという。

強力な助っ人の登場に勢いづいた恵那は、早速資料をもとに12年前に事件の捜査に関わった八飛署の刑事・平川勉を訪ねる。しかし平川は、すでに最高裁で判決が下されていることを理由に「犯人は松本で間違いない」の一点張り。実際に取り調べを行った刑事にも話を聞こうとするが、すでに退職していて所在は不明だった。ところが2週間後、拓朗が思わぬ方法で居場所を突き止め、恵那は松本の自供を引き出したとされる山下守・元警部にインタビューを敢行できることに。核心をつく質問にどこか歯切れの悪い返答をする山下の様子を見て、恵那は当時の取り調べにある“疑念”を抱く。そして撮影した映像を編集する恵那と拓朗を、編集室のドア越しに斎藤が見ていた――。