俳優の竜星涼が、来年1月スタートのフジテレビ系ドラマ『スタンドUPスタート』(毎週水曜22:00~)に主演することが25日、明らかになった。“ダメ兄”役で話題を集めた朝ドラ『ちむどんどん』(NHK)以来初のドラマ出演となる。

竜星涼 (C)フジテレビ

福田秀氏が描く『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で現在も連載中の人気コミックが原作の同ドラマ。過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦、就職活動に挫折した大学生など、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資する主人公を描くビジネスストーリーだ。

竜星演じる主人公の三星大陽は、「“資産は人なり”。資産を手放す投資家はいない!」という理念を持つ、自称“人間投資家”。朝ドラで演じた主人公の兄・ニーニーは、投資詐欺に騙されたり、妹たちに「投資関係の仕事」と詐称したりしていたが、今回の役は、投資会社「サンシャインファンド」の社長。会社組織でうまくいかない人や生きづらさを抱えている人々に、「スタートアップ(起業)しよう!」と声を掛け、それぞれの持つ可能性を見いだしていく。

仕事での失敗や挫折をしてしまった人、将来の夢を諦めてしまった人、さまざまな事情を抱えた人々と出会い、再び生きる希望を取り戻させていく新たな“人間再生ドラマ”となっている。

企画を務めるのは『知ってるワイフ』(フジテレビ)や『推しの王子様』(同)などを担当した狩野雄太氏。プロデュースは、『極主夫道』(読売テレビ)、『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(同)などの清家優輝氏。演出は『おっさんずラブ』(テレビ朝日)や映画『バイオレンスアクション』などを手がけた瑠東東一郎氏となっている。

コメントは、以下の通り。

■竜星涼
――出演が決まったときの感想
「デビューして初めて出演したドラマがフジテレビでした。それから10年以上がたち、フジテレビの連続ドラマで主演ができることをとても感慨深く、うれしく思います」

――台本を読んだ感想や印象
「投資や起業の話でありながらも読めば読むほど泥臭い人間ドラマです。スタートアップ(起業)させることで新しい人生と生きる価値を手に入れていくストーリー展開に気がついたら心が熱くなっていました」

――三星大陽という役どころについて
「無邪気で自分勝手ではあるものの、相手の負の部分も全て受け入れ、手を差し伸べていく姿はとても情熱的で、エネルギーにあふれた存在だと思いました」

――視聴者へメッセージ
「投資や起業という一見自分には関係ないと感じる人たちにとっても、実はとても身近で、そして何より、人と人とのつながりの大切さを改めて感じる、熱い“人間再生ドラマ”になっています。是非楽しみにしていてください!」

■企画:狩野雄太氏(フジテレビ編成部)
「原作を読んだ時に、投資家目線でスタートアップの話が展開していくのが新しいなと思い、そして、そこにさまざまな人間ドラマが繰り広げられていて、とても面白いと思いました。福田先生にご快諾頂き、実写化できることをうれしく思っております。主人公・三星大陽は、大胆不敵で、男気(おとこぎ)があり、そして“人が好き”という思いにあふれる熱く器のデカいキャラクターです。竜星さんは、演技力は言うまでもなく、思わず目にとまってしまうオーラ、人間的魅力があり、見た目も中身もどこか大陽と似ている部分があると思い、ご出演をお願い致しました。とにかく、カッコいい主人公、ニューヒーローになると確信しております。スタートアップを題材にはしていますが、全ての働く人々に共感して頂ける物語になっていると思います。新しい気持ちで迎える1月クールにふさわしい、爽快感がある“人間再生ドラマ”にしていきたいと思いますので是非ご期待ください」

■プロデュース:清家優輝氏(ファインエンターテインメント)
「“スタートアップ”…。日本ではなじみのない言葉かもしれません。世界では当たり前のようになじんでいる言葉です。今、人生の岐路に立つ方々にも背中を押せるようなドラマを皆さまにお届けしたいと思っております。
と、プロデューサーらしい、ご託を並べてみました。こんなことを言われても視聴者の方々に届かないと思います。とにかくこのドラマを見てください!!人生を変えるのに年齢なんて関係ありません!ワンチャンあると思います!!逆境があるほど、世の中は面白いのです」

  • (C)フジテレビ

  • 『スタンドUPスタート』1巻表紙 (C)福田 秀/集英社