フジテレビ系ニュース番組『Live News イット!』(平日版:毎週月~金曜15:45~)のメインキャスターに3日の放送から就任する同局の宮司愛海アナウンサーがこのほど、タッグを組む榎並大二郎アナウンサーとともに取材に応じ、意気込みなどを語った。

  • 『Live News イット!』メインキャスターに就任する宮司愛海アナウンサー

取材会は新しくなるスタジオセットで行われ、「いよいよだなという思いを改めて感じたのとともに、これまで榎並さんと加藤(綾子)さんが作り上げた歴史がありますので、そういったいいものを引き継ぎながら自分のスタイルを確立していくということに対して、やる気に満ちあふれている状況です」という宮司アナ。

メインキャスターの就任発表後から、応援の声をかけてもらう機会が多く、「これだけ多くの方々が見てくださっている番組なんだと知って、より背筋が伸びる思いがしました。4月からお昼のニュースを15分間読ませていただいてるんですけれども、そこで報道の難しさというのをビシバシと感じているところでありましたので、大丈夫かなという不安も日に日に大きくなっていきました」と心境を吐露した。

取材してみたい事象について聞かれると、「視聴者の方々が気になることを取材するということは大前提の上で、個人的にはずっとスポーツを担当してきたので、スポーツ担当時代とは違うスポーツ取材の向き合い方、例えば大谷(翔平)選手の取材にアメリカに行ってみたいという気持ちもありますし、気になっている社会問題がいくつかありますので、そういったものを、1回で終わるのではなくて、きちんと線になるように点と点をつなげていけるような取材の仕方をしていきたいなと思ってます」と意欲を語る。

昨年5月、母親をがんで亡くしたことをきっかけに、死生観が変わったという宮司アナ。「私の場合は闘病期間ずっと一緒にいられたので、長い間、死と向き合いながら、どういうふうに終わりに向かっていくのかと考えられましたけど、災害で知人だったり家族の命を失われた方は、ある日急にということなわけですし、そういう人たちがどんなに悲しいかというのは、やっぱり想像してもしきれない部分があります。なので、自分から見えている景色だけでなく、その裏側であったり、横にいる人が見えている景色がどんなものであるのだろうというのを、すごく考えるようになりました」と明かす。

それを踏まえ、「ニュースを伝える立場としても、常にいろんな視点から物事を考えて伝えていけるような伝え手になれればいいなと思ってます」と、経験を報道キャスターという仕事に生かしていく決意を示した。