北海道は秋の行楽シーズン到来! 密を避け、心地よい秋の味覚と景色を楽しめるアクティビティをご紹介。それは草原も砂浜も、そして上り坂もラクラク駆け回ることができる電動ファットバイクでのツーリング。

  • 一見するとバイクみたいな電動ファットバイク

自転車感覚で乗れるのに、E-FATバイクの爽快感は格別

E -FATバイクのレンタルをしている道の駅「石狩あいろーど厚田」。E -FATバイクはもちろん、ヘルメットもレンタルできるのでありがたい。レンタル時間は10~16時で、利用料金は3,000円。予約は同施設の「あい風ホームページ」から予約できるほか、当日の申し込みも可能。

ここでレンタルできるE -FATバイクは、乗りこなしやすい26インチで、4インチの極太タイヤだから安定感があり、マウンテンバイク初体験の人でも乗りやすい。

アシスト走行モードは5段階あり、10段変速ギアを搭載しているから、路面状況や勾配によって細かく調整できる。操作方法などを教えてもらって、早速GO!

  • 海を眺めながら、潮風を感じながらのライドは気持ちいい!

日本海に沿った厚田だから、まずは朝市へ

厚田は、札幌から車で1時間ほどの場所にある日本海に沿ったまち。当然、海の幸は豊富で、4月から10月までの7~14時頃までは、旬の魚介が並ぶ厚田港朝市がある。

これからの季節はサケが旬で、春から夏にかけてはカレイ類、ヒラメ、タコ、ソイも並ぶ。地元の漁師さん手作りのニシンやホッケの切り込み、糠ニシンなどの加工品が破格で販売されている。

  • 厚田港朝市は、時化(しけ)など荒天により休漁でお休みの場合もあり

厚田港朝市に近い砂浜で、釣り人が多い場所を避けてライド。E -FATバイクのフロントサスペンションにはクッション性があるから、デコボコとした砂浜だけど安定感があり、乗り心地もなかなか。アシスト走行モードと変速ギア次第でオフロード感も存分に楽しめる。

  • 電動で極太タイヤだから、ちょっとした砂の坂も簡単に上れる

  • この日は天候に恵まれていたので、石狩湾も穏やかで美しい

次は、厚田展望台をめざして林道走行

近くの小高い場所にある「あいろーどパーク(厚田公園)」は、キャンプ場も併設された総合公園。その頂上からは日本海を一望できる展望台もあり、北海道第1号の「恋人の聖地」に認定されたという。恋人同士のツーリングではないけど、絶景を眺めるために向かう。

  • 勾配のきつい上り坂も電動だからスイスイと上れる

  • 草木が茂る林道もE -FATバイクなら余裕でライド

厚田展望台こと「恋人の聖地」は、車では上がれないほどの急坂の上に建つ。車の場合は夕日の丘駐車場などに車を停めて徒歩で向かうことになるが、E -FATバイクなら小鳥のさえずり、木洩れ陽を楽しみながらそのまま行けてしまう。

  • お城のようなロマンチックな佇まいの展望台

頂上にあったのは西洋の城郭風の展望台。愛を誓いプロポーズするのにふさわしい観光スポット100ケ所を選定する「恋人の聖地プロジェクト」で選出されたそうだ。

恋人同士で急坂を上り、絶景を目にしたら愛も深まるだろう。が、我々は恋人同士ではないので絶景を楽しんだ後は、空腹を満たすために地元の名物料理を味わうために移動した。

  • 展望台から一望した日本海、絶景! 夕日も美しいらしい

厚田の海でとれた魚介は新鮮で美味

厚田漁港の目の前にあり、地元でも評判という「前浜食堂」に行くことにする。厚田展望台からはE -FATバイクで10分もかからず、下り坂なので本当に快適だ。ただしルートによってはカーブも多いので、アシスト走行モードと変速ギア、そしてブレーキの使い分けが大切になる。

漁師が直営するという前浜食堂は、平日でも昼は空席待ちになるほどの人気店。

旬の魚介を贅沢に使った丼やラーメン、定食がそろっている。E -FATバイクとはいえツーリング後なのでカロリーも気にせずに頼んだのは、「いくら丼」と「ヒラメの漬け丼」、そして大人の手の平より大きいかき揚げが3枚も乗った名物の「たこのかき揚げ天丼」。ボリューム満点で大満足!

  • 前浜食堂の「たこのかき揚げ天丼」は定番で看板メニューでもある

締めは、道の駅「石狩あいろーど厚田」で土産探し

あいろーど厚田はレンタルサイクル以外に、1階には石狩の地場産品がそろうショップi-STOREと、厚田産十割そばの店が通年営業している。また2階は、まちの文学・芸術、自然・歴史にふれられる展示や地域情報を集めたコーナー、地元素材を取り入れたテイクアウトグルメを味わえる。

  • しいたけとピーマンは、地元の人がわざわざ買いに来るほど人気

i-STORE(地場産品販売コーナー)には、ここでしかお目にかかれない厚田と石狩の食品が並ぶ。ご当地食材を使った特色豊かなスイーツや焙煎コーヒーのほか、石狩市友好都市の沖縄県恩納村、石川県輪島市の特産品も販売している。

厚田名物といえば、1902年創業の和菓子店「宮崎商店」の厚田もなかが有名だ。厚田の名産であるハタハタ(白あん)とシャコ(粒あん)をモチーフにしたもなかで、昔ながらの素朴な味わいが親しまれている。また、石狩にある洋菓子店「ボンヌール」のサーモンもなかは、ハスカップ餡とメロン餡が入ったユニークな逸品。

  • 「厚田もなか」(各130円)、「サーモンもなか」(200円)

今回、厚田ツーリングのきっかけを作ってくれた秋井卓也さんにお話をうかがった。

「厚田の冬のアクティビティになると思って、今年からE -FATバイクのレンタルを開始しました。厚田は海沿いで坂も多いため、夏もE -FATバイクが活躍すると感じます。石狩市では世界水準のサイクリング環境の整備に向けた取り組みをしており、サイクルツーリズムに役立つマップを無料配布しているので、サイクリストの方々にご利用いただきたいですね」

  • 道の駅 「石狩あいろーど厚田」の店長であり、あい風の代表取締役 秋井卓也さん

E -FATバイクはヘルメットもレンタルでき、乗りこなすのも難しくはない手軽さがある。 砂浜も林道も上り坂さえも快適に走行できるので、厚田を代表するアクティビティになりそうだ。なお、E -FATバイクは適正身長140cm以上としているが、車体重量は30キロもあるので、安全運転に配慮できる大人のサイクリストにおすすめしたい。

●information
道の駅 「石狩あいろーど厚田」
北海道石狩市厚田区厚田98番地2
営業日:年中無休(年末年始は休み。※2階飲食テナントおよび道の駅別館ANNEXは、11/1~3/31まで冬季休業)
営業時間:10時~16時/飲食テナント10時30分~16時