JR九州は西九州新幹線開業に合わせ、9月23日にダイヤ改正を実施した。下関~小倉間では、小倉駅から日豊本線などへ直通する列車が減り、朝の下り1本・上り2本のみに。ダイヤ改正後、415系のステンレス車(1500番代)を使用して運転されている。

  • ダイヤ改正後、下関~小倉間の普通列車は415系ステンレス車(1500番代)を中心とした運転に

現在、関門トンネルを含む山陽本線下関~門司間の旅客列車はJR九州の車両による普通列車のみ運転される。交流電化された鹿児島本線・日豊本線に対し、山陽本線下関~門司間は直流電化となっていることから、両方の電化区間で走行可能な交直流近郊形電車415系を使用。下関~小倉間(一部列車は下関~門司間)の折返し運転を基本としつつ、ダイヤ改正前は朝および夕夜間を中心に小倉駅からの先の日豊本線・鹿児島本線へ直通する列車も設定されていた。

9月23日のダイヤ改正で、小倉駅から先へ直通する列車が大幅に減少。小倉駅以西の鹿児島本線へ直通する列車はなくなり、日豊本線へ直通する列車も朝の下り1本(下関駅6時16分発・大分駅9時23分着)・上り2本(柳ケ浦駅4時49分発・下関駅6時39分着、行橋駅5時57分発・下関駅6時50分着)のみとなった。また、下関~小倉間の一部列車において、ダイヤ改正前まで平日・土休日の運転時刻が異なっていたが、9月23日以降、平日・土休日で運転時刻の異なる列車はなくなった。

下関~小倉間の普通列車に使用される415系に関して、以前は鋼製車も活躍していたが、ダイヤ改正後はステンレス車(1500番代)を中心とした運転に。「白電」とも呼ばれた415系鋼製車は、他に鹿児島地区や大分地区などでも活躍したが、鹿児島地区の415系はダイヤ改正に合わせて運転終了。大分地区でも9月22日にラストランを迎えたと報道された。ダイヤ改正後、下関~小倉間の普通列車に乗車した際、門司駅東側の関門トンネル入口付近で、415系鋼製車を見かけた。数編成あったが、いずれも運用のなくなった車両と思われ、「回送」表示のままその場に置かれている様子だった。

  • 下関~小倉間の普通列車に使用された415系鋼製車

なお、JR九州のダイヤ改正に合わせ、JR西日本も下関駅発着の一部列車を対象にダイヤ改正を実施した。14時台に下関駅を発車する岩国行の時刻を変更(下関駅14時24分発、ダイヤ改正前より8分繰上げ)したほか、日中時間帯に小月~下関間で運転される上下各1本、岩国~下関間で運転される上下各1本に関して、9月26日から月曜日のみ運休(月曜日が休日の場合は運転)とした。