西日本鉄道は、久留米駅高架橋耐震補強工事を機に、西鉄久留米駅ビルのリニューアル工事に着手すると発表した。今月末に着工し、2024年9月のグランドオープンをめざす。

  • 飲食・食物販店舗入口(旧「にしてつストア」衣料品売り場入口)

グランドオープンに合わせ、商業施設「エマックス・クルメ」は「レイリア久留米」へ改称する予定。1階にある「にしてつストア久留米タミー店」は、12月から仮設店舗営業を行い、2024年3月にリニューアルオープンする予定だという。同店入口付近は新たに食物販・飲食ゾーンとし、2024年9月のオープンをめざす。

1階バスセンター内店舗は増床し、飲食コーナーを充実させる。東口広場では「We Love 久留米協議会」と協力してイベントを行い、駅周辺のにぎわい創出を図る。

2階北側の飲食店街「味のタウン」にはフードコートを新設。バスや電車の運行状況を表示するデジタルサイネージを設置し、バスや電車の待合スペースとしても利用できるようにする。あわせて1階にある定期券販売所をバスセンターと電車駅改札の動線上に移設し、視認性を高める。

  • 「にしてつストア」入口

  • 1階バスセンター東口

  • 定期券販売所

  • 西鉄久留米駅ビルリニューアルの概要

2階専門店街とフードコートをつなぐ西側通路には、ATMコーナーやピックアップロッカーなどを設置するほか、テイクアウトに特化した店舗を誘致するなど、消費者ニーズとらえたサービス機能を充実させるという。リニューアル工事の内装には、国際基準の環境認証を取得したタイルや再生材を用いたタイル、壁や柱にはモルタル・目地材を使わない接着剤貼りが可能なタイルを使用することで、CO2排出量削減を図る。