舞台『少年たち あの空を見上げて』の公開ゲネプロが11日に東京・新橋演舞場で行われ、 HiHi Jets(高橋優斗 ※高ははしごだか、井上瑞稀、橋本涼、猪狩蒼弥、作間龍斗)、美 少年(岩崎大昇 ※崎はたつさき、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、藤井直樹、金指一世)、内博貴が取材に応じた。

  • 前列左から井上瑞稀、高橋優斗、岩崎大昇、那須雄登、佐藤龍我、内博貴。後列左から作間龍斗、橋本涼、猪狩蒼弥、藤井直樹、浮所飛貴、金指一世

    前列左から井上瑞稀、高橋優斗、岩崎大昇、那須雄登、佐藤龍我、内博貴。後列左から作間龍斗、橋本涼、猪狩蒼弥、藤井直樹、浮所飛貴、金指一世

1965年から上演されていた”少年たち”シリーズを、2010年に大阪松竹座と日生劇場で復活させ、様々なアレンジを加えながら上演されている同作。これまでにKis-My-Ft2、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、SixTONES、Snow Manなど若手ジャニーズが主演を務めている。少年刑務所を舞台に、“青”と“赤”2つの房に収監された少年達が互いの房に住む相手をライバル視し日々喧嘩に明け暮れる中、自由を求めて刑務所からの脱獄を決意する。

今回は新たにバスケのパフォーマンスが加わったが、井上は「練習時間が2日〜3日で」と明かし、高橋は「絶望したよね、あれ決まった瞬間。SixTONESさん、Snow Manさんがやってた演目なんですけど、身長の高さがあるからできるのかと思い込んでいたら『今年はやるぞ』という話になったので。1日目とかやばかったよね。最後のやつ1回も決まらなくて、2日目くらいから入るようになった」と苦笑し、「でも、バスケがあることによってよりチームワークが深まっている感じがありますね」と自信を見せる。レポーターから「最後の作間くんの一投がすごかったですね」と褒められると、作間は「1番最後ですか? ありがとうございます。あの、みなさんの、あの、なんて言うんですか」と言葉を探し、猪狩から「お前、油断しすぎだよ! 絶対来ないと思ってただろ!」とつっこまれつつ、「気持ちいいですよ」と語った。

今回初参加となり、看守長として悪役にもなっている内は「貫禄は意識してるかもしれないです。"覇王色"を纏おうかなと。覇気を撒き散らしながら出ていこうかなと思っています」と意欲を見せる。「やるからにはとてつもない役をやってやろうという気持ちはあったので、(演出の)滝沢(秀明)くんともお話ししまして、こういうふうになりました。『頼んだぞ』と言われまして、それで『わかりました』とお返事しました」と振り返る。猪狩が「内くんとは早速だいぶ打ち解けて。……内だけにってことじゃないんですけど」と言うと、内は「ちょっと待って、いじってるか? いいよいじってよ。最近いじられるのすごい快感になってきた」と余裕を見せていた。

猪狩はさらに「ごはんは好きなものを自分たちで選んで食べる方針なんですけど、毎週水曜日は内くんが奢ってくれるって。言質をいただいて」、高橋は「もう稽古場にはすでにドーナツを入れていただいて」と感謝。内は「君たち、ほぼ山賊よ。初日、僕の横に滝沢くんがいたんですよ。作間が滝沢くんにケータイ見せながら『僕たち、お腹すいたんですよね』って。滝沢くんは優しいですから『いいよ、頼みなよお弁当』って頼んでたんですよ。そしたらそのまま俺の目の前に来て『内くん、僕デザートが欲しいんです』と。まあ、初日から打ち解けられたなと思えて嬉しかったですね」と状況を説明する。高橋が「俺たち、作間を止めたんだよな」と言うと、作間は「ちょっと待ってくれ。僕はお腹空いてて、"なんとかイーツ"をしようとしてたら、隣から『めちゃめちゃうまそうじゃん、頼むよ頼むよ』と言うから行ったんですけど」と弁解しようとするも、要領を得ず「何言ってんの?」と周囲からはツッコミが飛ぶ。つまり「自分からやんないよ」と訴える作間を唆したのが高橋と猪狩だったそうで、猪狩は「こいつが今みたいにもごもごしてるから、滝沢さんもイライラして来ちゃったんで、僕が代わりに土下座して」と明かし、高橋も「滝沢さんも、彼が告白してくれない彼女みたいな。『何、結局どうしたいの?』みたいになってた。でもそこで打ち解けた感じになったので」と真相を語った。

一方、美 少年はそこまで話していないようで、那須は「まだ二言くらいしか……」と言うが、内は「お芝居の話したよね?」とショックを受けた様子。那須が慌てて「僕と橋本くんの放火シーンでアドバイスをいただいて!」と話すと、内は「もう忘れたん!? 泣いちゃうよ?」と悲しがる。岩崎が「中華がおいしいと言ってくれたので、中華頼んでほしいです」とせがむと、内は「その話をしてて、毎週水曜日(に奢る)」と約束し、喜ぶ後輩たちを見ながら「えー、誰かお金ください」と手を差し出していた。

ステージに立つ前の様子を聞かれると、高橋は「ジャニーさんの楽屋でたむろしている。他愛もない会話をして、ゲームやってる人もいたり。ジャニーさんがいた時の空気感がある。特に新橋演舞場のジャニーさんの楽屋って落ち着くよね。挨拶も込めてみんなで部屋に集まってる感じですね」と語り、「集まろうと言ってるわけじゃない」(井上)、「ジャニーさんに吸い寄せられて」(浮所)とメンバーたちも同意する。さらに那須は「俺と橋本くんのシーンで、放火した後に2人ともジャニーさんの部屋に行きます」、橋本は「(放火のシーンに)行く前も2人で(楽屋に)行って、(放火のシーンに)行った後も2人で(楽屋に)行って」と全員が集まる場所になっているという。高橋は「ジャニーさんの写真が置いてあるだけでマイナスイオンが出ているんです。結局俺たちはジャニーさんっ子みたいなこともあるから、より落ち着く。実家感ですよね。ジャニーさんがいると思うだけで引き締まるし気持ちもリラックスできる」と心境を表した。

見どころについて聞かれると、高橋は「個人的には内くんに拷問されてるところはかなり見ていただきたい。もっとやれって言われるか、かわいそうって言われるかどっち」とアピールし、内は「HiHi Jetsと美 少年のファンの子にすごく嫌われそうな気がしてて心配してるんです。普段は違いますからね。愛に満ち溢れてますから。なんならたかられてますからね。ほぼおやじ狩りです」と苦笑。またショータイムではHiHi Jetsは新曲「Drop Music」を披露し、猪狩が「実は僕たち3年前くらいからやりたいねとずっと話してて、見送っていた曲がようやく、満を辞して。振り付けもさせていただいたんですけど、今ついているカラーをさらに強調できる曲になってたらいいなと思います」と意気込む。

美 少年は「Compass」という新曲で、藤井は「いろんな曲を聴いたんですけど、これだなと思って。みんなで方向性も前に進んでいく感じにしたいねと話して、パフォーマンスも最初に僕たちがもらった『Cosmic Melody』という曲の雰囲気も出したいね、と。間奏とかもみんなで一緒に振り向いてとか円になってという演出を入れて、僕たちの成長していってる姿をこの曲で表せたらいいな」と意図を明かし、浮所も「最後のサビで後ろにミラーボールを6人で囲むところは、みんなで顔を見つめあったりして微笑みながら、『いいな、美 少年』と思いながら歌ってる表情に注目して欲しい」と語る。最後にレポーターからも「大御所歌手が来たと思った」と言われた内は、「Never say good-bye」という新曲を歌い上げており、「見た目は完全演歌歌手みたいになってますけども、曲の方はバラードでやらせっていただいています」と自曲を紹介していた。

東京公演は新橋演舞場にて9月11日〜10月13日。愛知公演は御園座にて10月28日〜11月6日。

  • よく見ると背伸びしている藤井直樹(後列右から3番目)