俳優の鈴鹿央士が、フジテレビ系ドラマ『silent』(10月6日スタート、毎週木曜22:00~)に出演することが12日、明らかになった。

鈴鹿央士=フジテレビ提供

川口春奈演じる主人公の青羽紬が、かつて本気で愛した恋人である目黒蓮(Snow Man)演じる佐倉想と、音のない世界で“出会い直す”というラブストーリーの同ドラマ。鈴鹿が演じるのは、紬の中学時代からの同級生であり、現在紬が交際している相手・戸川湊斗だ。

紬のかつての恋人・想とは、高校時代にサッカー部で知り合い親友だったという間柄。紬と想と3人で同じクラスになった3年生のとき、自分が恋心を抱いていた紬と、共に汗を流してきた親友の想が、互いに好意を寄せていることに気づいてしまい、大切に思える2人が付き合うことを複雑に感じながらも祝福することを決めた過去を持つ。

それでも紬への思いを胸に秘めていた湊斗は、高校卒業後に紬が想と別れたことを知り、その後、同窓会で再会したことをきっかけに、紬と付き合うことに。そして、付き合って3年が経ち、次第に将来のことを考え始めるようになってきた頃に再び想が現れたことで、心がざわつきはじめ…。

コメントは、以下の通り。

■鈴鹿央士
――今作の出演が決まった時の思いをお聞かせください
「今回初めてフジテレビ木曜劇場に出演させていただきます。前クールに続き、木曜日です。なんだか木曜日に愛着が湧くようになってきました。川口さんと目黒さんはじめ、素敵なキャストの方々とお会いするのが楽しみです。現場にいる方々からたくさんのことを吸収して、必死に皆さんについて行きたいなと思っています」

――台本を読んだ感想・印象はいかがでしたか?
「台本に書かれた言葉一つ一つの思いをちゃんとくみ取らないと、少しのニュアンスの違いで違ったものになってしまうし、心情の描き方がとても繊細で、いろんなことを考えながら読んでいてとても楽しかったです。ワンシーンワンカット、大切に紡いでいきたいなと思いました」

――戸川湊斗の役柄についての印象や、演じるうえで心がけたいことを教えてください
「劇中に“主成分優しさ”というセリフがあるように、本当に優しい人だと思いました。でも、生きづらそうだなとも思いました。優しさ故に抱え込んでしまうものがあって、一人で悩んでしまうこともあって。そんな湊斗が、自分の好きな二人が再会し、その間に挟まれた時どんな行動をするのか。人の心を見つめて優しく汲み取る湊斗に寄り添いながら演じていければ良いなと思っています」

――共演となる川口春奈さん、目黒蓮さんについての印象は
「お二人とは今回初めてご一緒させていただくのですが、お二人とも笑顔が素敵で、声を聞いていると落ち着く感覚がありました。肌感覚でわかるものがあると思うのでイメージを固めすぎずに、直接お会いして何か話せる機会があればたくさんお話ししていきたいです」

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへのメッセージ
「人を好きになること。両思いになること。僕は奇跡のようなことだと思います。親友のことを思う気持ちと恋人を思う気持ち。この間で湊斗がどんな行動をするのか、紬と想がどうなっていくのか。せつなくも優しくて温かい。見てくださる皆さんに愛してもらえる作品になればうれしいです。俳優部の一人として全力以上で向き合います。是非、ご覧ください」

■村瀬健プロデューサー
「湊斗は、みんなから“主成分優しさ”と言われるほどに優しい男です。誰に対しても優しくて、誰からも愛されている。でも、だからこそ、ひそかに内に秘めている思いは当然ある。それがあふれ出してしまったとき、彼は、そして周りの人はどうなるのか?そういうところも含めて、この湊斗という役は非常に演じがいのある役だと思いますし、それだけに誰に演じてもらうかが非常に重要でした。映画『蜜蜂と遠雷』(2019年)で初めて鈴鹿さんを見たときの衝撃は今も忘れられません。大げさではなく、この世に天使が舞い降りたのかと思いました。そう感じるほどに、あの純粋無垢(むく)な天才少年の役を見事に演じきっていました。今回の湊斗も、ある意味であの映画に通じる役だと思います。でも、湊斗は決して純粋無垢(むく)ではないし、聖人君子でもない。”主成分優しさ”であるがゆえの苦しみや悲しさまで含めて、あの映画から3年を経た今の鈴鹿さんなら間違いなく演じきってくださると思い、この役をオファーしました。大好きな恋人・紬と、大好きな親友・想、川口春奈さんと目黒蓮さんとの間で、思い、悩み、苦しむ鈴鹿央士に、ぜひ注目して頂きたいです」

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