新番組『仮面ライダーギーツ』が2022年9月4日より、テレビ朝日系で放送スタートする。本作における「仮面ライダー」とは、謎の敵・ジャマトの脅威から人々を守るためのゲーム=「デザイアグランプリ」に参加し、変身ベルト「デザイアドライバー」を使って変身を行うプレイヤーを指す。ゲームに勝利した仮面ライダーは「理想の世界を叶える権利」を得ることができるため、叶えたい「願い」を持ったさまざまな人物が仮面ライダーとなり、ゲームに勝ち抜こうと執念を燃やしている。

  • 簡秀吉(かん・ひでよし) 2002年生まれ、京都府出身。高校時代はラグビーに明け暮れ、スカウトをきっかけにして芸能界入り。ネット配信の恋愛リアリティー番組『今日、好きになりました。』(2019年)で注目されたほか、テレビドラマ『ナンバMG5』(2022年)、映画『あしたのわたしへ 私の卒業 -第3期-』(2022年)に出演。『仮面ライダーギーツ』(2022年)の仮面ライダーギーツ/浮世英寿役でテレビドラマ初主演を果たす。 撮影:大塚素久(SYASYA)

今回は、本作の主人公・仮面ライダーギーツ/浮世英寿(うきよ・えーす)を演じる簡秀吉が登場。放送前の現段階で判明しているのは、彼が白い「キツネ」モチーフの仮面ライダーギーツに変身することのみ。なぜデザイアグランプリに参加するのか、なぜタキシードを身にまとっているのか、英寿にまつわるさまざまな「謎」は物語が進むにつれて明らかとなっていくという。

――『仮面ライダーギーツ』の制作発表の模様が8月7日に配信されてから、簡さんのところにもいろいろな方から反響があったのではないかと思います。

仲のいい友人たちから「仮面ライダーになったんだって、おめでとう!」と、まるで自分のことのように喜んでもらえたのは嬉しかったです。そして、3年前に出演していた恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』からファンでいてくださる方から「この番組の中から仮面ライダーが出てくれて嬉しい」といった声をいただいて、驚くと同時に感謝でいっぱいになりました。

――簡さんが子どものころは、どんな仮面ライダーが好きでしたか。

『仮面ライダー電王』(2007年)『仮面ライダーキバ』(2008年)あたりが凄く好きで、機会があれば玩具を買ってもらっていました。今でも覚えているのは、電王ソードフォームのマネをして「俺、参上!」のポーズをよく決めていたことです。独りで遊ぶのが好きな子どもだったので、見えない敵を相手に戦っていました(笑)。

――まさに簡さんの「演技」の原点は仮面ライダーにあり、というところですね。英寿の役はオーディションで決まったそうですが、受かったと知らされたとき、どんな思いを抱きましたか。

決まったと聞いたときはもう嬉しくて、ホッとして、歴史ある「仮面ライダー」シリーズに出られるのは光栄だなと思いました。でも、ただ喜んでいるだけではもう一段上のステップに行くことができないぞ、と自分に強く言い聞かせていました。浮かれることなく、しっかりと頑張れば、もっと先へと向かうことができる。選んでくださった方たちも、僕が今の状態から成長し続けていくことに期待しているのではないか、と思っているんです。

――ジャマトと戦い人類を守る「デザイアグランプリ」なるゲームが繰り広げられるそうですが、第1、2話の台本を読まれたときの率直な感想はいかがでしたか。

最初に台本を読ませていただいたときは、正直言って難しくて、不安になりました。英寿については謎めいたキャラクターすぎて、なんでこのシーンでこんなセリフを言うのだろう? 言い回しや声のトーンをどうしたらいいのか?と、少々混乱しましたが、読み込んでいくうちに、作品世界に入り込むことができました。

――制作発表で解禁されたプロモーション映像の中では、英寿は「不敗の男」とだけ紹介されていましたが、本当に事前の情報量が少なく謎だらけですね。そんな英寿を簡さんはどのように演じようと心がけていますか。

すでに数話分の台本が来ていますが、現状まだまだ手探りの状態で英寿を演じています。英寿で強く意識しているのは「圧倒的余裕感」です。キツネが「人を化かす」といわれるように、英寿は常に自信を持って行動し、他人が突っかかってきても、フンッってあしらうんです。中澤監督からは英寿がどういう人間なのかについて、いろいろアドバイスをしていただきました。迷宮をさまよう中、監督の言葉を地図のように頼り、英寿という人物を演じている感じです。

――英寿のタキシード姿が見事に決まっていますが、衣装についてのお話を聞かせてください。

こういうスラッとした衣装は自分的にも好みです。英寿がなぜタキシード姿でいるのか……の秘密は、ぜひ放送をご覧になってお確かめください。タキシードを着ていることにもちゃんと意味がありますから!