仮面ライダーシリーズ最新作『仮面ライダーギーツ』が、9月4日よりテレビ朝日系にて放送スタートする。

  • 青島心(あおしまこころ) 1999年生まれ、静岡県出身。モデルとしての活動を開始後、『絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-』(2017年)で初のドラマ出演。ヒロインの尋海アリス役に抜擢される。近年は映画『映像研には手を出すな!』(2020年)など注目作に出演。テレビドラマ、映画、CMと活躍の幅を広げている。 撮影:大塚素久(SYASYA)

事前の情報発表では、登場キャラクターたちが謎の「生き残りゲーム」に身を投じる、まったく新しい仮面ライダーであることが強調され、すでに熱い注目を集めている本作。

まだまだ大部分が謎に包まれているが、デザイアグランプリのナビゲーターを務める謎の存在・ツムリを演じる青島心にインタビューを行うと、『ギーツ』ならではの作品の楽しみ方を提案してくれた。

――オーディションで決まり、周りからはどんな反響がありましたか?

両親からは、「これまでお世話になった、そしてこれからお世話になるスタッフの方々に感謝しなさい」と言われました。「それから両親にもね」と両親が自分で言っていましたね(笑)。10代の方も多い仮面ライダー作品の中では、私は23歳からのライダー作品参加なので、少し遅い方なのかもしれません。だからこそ、ここまで支えてくれて本当にありがたいと思っています。

以前、特撮ドラマである『絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-』に出演していたこともあって、その時からのファンの方々もとても喜んでくださっていました。「両方に出るのは本当にすごい」とコメントをいただいたんです。

それに、脚本の高橋悠也さんは『仮面ライダーエグゼイド』のポッピーピポパポや『仮面ライダーゼロワン』のイズ、刃唯阿をはじめ、個性の強いヒロインを手がけていらっしゃいますよね。私が演じるツムリもそんなキャラが強いヒロインなんじゃないかと、すごく期待をかけていただいている声も多く目にしています。

――そういえば、いま挙げていただいたヒロインたちは、実はみんな変身しているんですよね。

そうなんです! そこなんですよ(笑)。「変身したいですか?」って聞かれるんですけど、いまのツムリとしては変身したいという思いはないんです。というのも、もう一人のヒロインで仮面ライダーナーゴに変身する鞍馬祢音ちゃんもツムリも明るいキャラクターなので、ツムリが変身しても被っちゃうというか、差のつけ方が難しいんじゃないかなと思っています。もちろん、現時点での変身は大丈夫かなと思いつつ、でも作品が進んでいく中でツムリがまた違った一面を見せられるようになった時には変身したいと思っています。

――衣裳が特徴的なツムリですが、スタイリングが現在の形になるまでに青島さんご自身の提案が反映された部分があったりするのでしょうか。

ツムリについては最初からデザイン画があり、髪型も衣裳もほぼそのままなんです。撮影に入る前からみんなの中で先に「ツムリといえばこの髪型」というイメージが固まっていたので、撮影に入った時もこの髪型にしたら「やっぱりツムリはこれだよね」と、しっくりきたという反応でした。衣裳も少し微調整はあったものの、ほぼほぼデザインに忠実に再現されています。フリルが多く、スカート部分もすごく変わった形になっていて、着ている私ですらよくわかっていないんです(笑)。一から作っていただいた衣裳で、私だけがジャストフィットで着ることができる、こだわりの詰まった大切な衣裳です。

外見で私から提案させていただいたのは、髪の色でした。ツムリは普通の人間なのか何なのか、素性が知れないキャラクター。そこで、今より少し明るかった髪色を真っ黒にしたらどうでしょうと1、2話を手がけた中澤祥次郎監督に提案したんです。少し不自然にも映るように、青を入れた黒髪になっています。

――中澤監督とは、ツムリのキャラクターの方向性についてどんなお話をされましたか?

実は、ツムリに関してはキャラクターが二転三転しているんです。オーディションの段階では、いまよりももっと明るいキャラでした。でも、私には少しミステリアスな雰囲気があるといっていただいて、実際に演じるときには想定の真逆のキャラクターにしてみようということになったんです。ですが、そこから衣裳合わせをしていく段階で、フリフリの多いかわいらしい衣裳だったこともあり、キャラクターをもう少し明るくしてみようと。そこからさらにもう少し明るくなって、最終的には元に戻ってきた印象です。位置的には、某テーマパークのキャストさんや、歌のお姉さんみたいに、みんなに「私は味方だよ」と思ってもらえるように意識しています。