佐藤新(IMPACTors/ジャニーズJr.)と織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)のジャニーズ事務所同期コンビがダブル主演を務めるドラマ『高良くんと天城くん』(MBS 毎週木曜25:29~ほか)。原作は、ダ・ヴィンチWebで連載され、累計1,000万PVを記録するなど大人気を博したBLコミック。クラスで常に目立つグループにいるモテモテ男子・高良瞬と、明るく元気いっぱいのピュア男子・天城太一の2人が織りなす甘く切ない恋模様は、すでに大きな反響を呼んでいるが、高良役の佐藤と、天城役の織山が同期ならではの蜜月トークを展開した。

  • 『高良くんと天城くん』天城太一役の織山尚大(左)と高良瞬役の佐藤新 (C)「高良くんと天城くん」製作委員会・MBS

――事務所の同期でダブル主演という話を聞いたときは、どんな感想を持ちましたか?

佐藤:ジュニア2人でダブル主演を務める機会なんてないと思っていたので、本当にびっくりしました。聞いたときは、口がガン開きで固まってしまったぐらい(笑)。同時にシンプルにうれしいなという思いでした。

織山:最初に話を聞いたときは、どういう経緯でこの2人になったんだろう……と思いました。でも企画書が送られてきて、内容を読むと「あ、なるほど。高良くんは新に見えなくもないな」と腑に落ちる部分はありました。最初はどんな感じになるんだろうって不安もあったのですが、撮影が始まると、事務所のオーディションを受けたときの空気感が蘇ってきて、懐かしい感じがしました。

――人気BLコミックが原作のドラマですが、それについてはどのように感じましたか?

織山:僕らはコンサートをやるときも、常にお客さん目線を心掛けているので、男性を好きになるかと言われるとわかりませんが、あまりBLだからということで変に意識することはなかったです。たぶんですが、女性とキスシーンをするより、新との方が緊張しないと思います(笑)

佐藤:確かに、俺も織が初めてで、何度もやって慣れてしまったので、女優さんとキスシーンがあったら、めちゃくちゃ緊張するだろうなと思います。

織山:キスシーンしたことなかったの?

佐藤:ないない。ファーストキスシーンだったよ(笑)

――台本を読んでどんな印象を持ちましたか?

佐藤:すごく読みやすかったです。あまり波がない感じだったので、どんどん次の話へ進めました。この世界観を実写としてドラマでやるんだと思ったら、とてもワクワクしました。

織山:本当に1話完結のような感覚で次の話が楽しみになる台本でした。ただ、実際この台本を生身の人間として演じるとき、どんな感じになるんだろうという緊張感はありました。

――それぞれのキャラクターを演じてみてチャレンジだなと感じたところはありましたか?

佐藤:僕はこれまで舞台のお芝居に慣れていたので、こうしたテレビドラマでお芝居をするというだけでも、すでに挑戦だなと思っていました。舞台と同じ感覚でお芝居をしてしまうと、監督からは「ちょっと感情が入りすぎだよね」とご指摘いただき、その都度現場でお話をさせていただきながら作り上げていった感じです。

織山:僕的には、やっぱり原作のファンがものすごく多い作品なので、そういったファンの方々の思いにしっかり応えられるような芝居ができるのかということはかなり考えていました。

佐藤:確かに原作の売り上げやダウンロード数などを見てしまうと、こんなすごい作品をやるんだってソワソワしていましたね。

――かなりストイックに作品に取り組んでいらっしゃったのかなと感じますが、現場でお二人は演技についてお話されたのですか?

佐藤:そうですね。織山は僕が「こうしたい」と言うと、たいてい尊重してくれたので、とてもありがたかったというか、助けられたなと思っています。アドバイスもすごく参考になりました。

織山:新自身演技というか、仕事に対してすごくアグレッシブで、しっかり軸を持っているので、僕のなかで新の頭のなかの理想像を崩したくないという思いがあって。一緒に演じていると、予想しないものが生まれる感覚がありました。

――それぞれのキャラクターを演じるうえで軸にしていたことは?

織山:やっぱり人間って癖みたいなものがあると思うので、言葉遣いや目線など、そういうところを丁寧に演じようと思いました。言葉遣いにしても、語尾を可愛くしてみるとか。

佐藤:しゃべり方ですかね。先ほども話しましたが、どうしても舞台仕込みというか、やや誇張した感じになっちゃうので、そこをしっかり高良としてのしゃべり方にしようという思いは強かったです。