読売テレビ・日本テレビ系特番『Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2022』が、きょう31日(19:00~)に放送される。

  • 『鳥人間コンテスト2022』より=日本テレビ提供

一昨年は中止、昨年は無観客で行われたが、今年は新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で、7月23日・24日、滋賀県彦根市の琵琶湖・松原水泳場で、3年ぶりに有観客で開催。多くの来場者の熱気に包まれた会場で、「滑空機」と「人力プロペラ機」の2部門で競技が行われた。

グライダー型の飛行機で、飛び出した勢いと風の力だけで飛ぶ「滑空機部門」には、15機がエントリー。今回、ティモンディが「パイロットはどんな練習を積んで琵琶湖の空に挑むのか」ということで、事前にハンググライダー教室を取材する。

この部門で注目を集めたのは「Team三鷹茂原下横田」。2018年にテイクオフに失敗し、機体が大破して以来4年ぶりの登場となる“ミスター鳥人間”と呼ばれた男・大木祥資パイロットは、トレーニングと共に黙々と機体作りも進め、今年は完全リニューアルした新機体で登場。最高の機体と最高のパイロットが大会新記録に挑む。

また、“ミスター鳥人間”に負けじと優勝の座を狙う大学の強豪チームにも注目。昨年、450m超のビッグフライトで学生記録を樹立した「東京都立大学MaPPL」鎌田明優パイロット、そのMaPPLに学生記録を抜かれた強豪「日本大学生産工学部津田沼航空研究会」北川湧太パイロット、さらに「東京理科大学 鳥人間サークル鳥科」高橋未来パイロットは、同じハンググライダー教室で技を磨いてきた仲間でありライバル。果たして学生記録、大会記録を塗り替えることはできるのか。

他にも、今大会最年長となる63歳の男がパイロットを務める「羽ばたき親爺の会+下総OSC」、小学5年生が立ち上げた初登場チーム「Flap Boys」など、今年も記憶に残る個性的なチームが続々と登場。

さらに、ダークホースとの声が上がる「チームあざみ野」も見逃せない。航空機のスペシャリストを擁するチームで、解説の桂朋生氏が「すみずみまでこだわっている。ここまでやるかと思うほど」と、うなるほど。500mを超えるにはこれしかないという機体で、大空へと飛び立つ。

人力でプロペラを回し、動力を生み出した機体で飛行距離を競う「人力プロペラ機部門」は、昨年ルールを一新し、総飛行距離70kmなる新たなコースが誕生。完全制覇を成し遂げるには3回の旋回を成功させる必要がある超難コースで、見事成し遂げ70㎞フライトするチームは現れるのか。

その筆頭と言えるチームが優勝回数5回を誇る強豪「東北大学 Windnauts」。2015年を最後に優勝から遠ざかっているが、長年の東北大の想いを背負ってフライトするのは、丹治開パイロット。ベンチプレスの全日本選手権にも出場した父がバックアップし、親子二人三脚でトレーニングを積んできた。そんな丹治パイロットだが、実は母は大病を患い、会場にくることができなかった。フライト直前、母の想いを伝えられた丹治パイロットが、家族とチームの絆で、王座奪還へのフライトに挑む。

さらに注目は、昨年3位の「大阪工大 人力飛行機プロジェクト」。プロペラが1枚の〝1枚プロペラ機”を操るのは、「同世代だったら誰よりも練習している」と意気込む平岡幸士郎パイロット。プロペラ機部門に、関西唯一の参戦となった大工大が意地で感動のフライトをみせる。

昨年優勝した「東京都立大学 鳥人間部T-MIT」の今堀匠パイロットは周囲がドン引きするほどの自転車好き。毎回自転車で80~100㎞という衝撃の練習を重ね、2連覇を狙う。

2019年に38km超えの学生記録を叩き出したものの、新型コロナの影響でこの2年出場できていなかった強豪「日本大学理工学部 航空研究会」は、先輩含め3年間の想いを背負い登場するが、予測不能な琵琶湖の風が襲う。

他にも、西山涼太がパイロット、マレーシアからの留学生・スハイブが設計主任をそれぞれ務め、国境を越えた絆で挑む「帝京大学 Sky Project」、鋼の肉体を持つ大学9回生・井上周がパイロットの「AIOLIA」、音声システムを備えたチーム伝統の萌え美少女キャラ「らごぱすたん」とともに同部門唯一の女性パイロットが挑む「電気通信大学U.E.C.wings」など、それぞれが魂のフライト見せる。

スタジオでは、MCの矢部浩之が各チームを温かく見守り、羽鳥慎一は感動で泣きながらの実況。釣りで琵琶湖によく訪れる三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの山下健二郎や『ZIP!「』で5年間お天気キャスターを務めた貴島明日香、モノマネ芸人・JP、ミキ・亜生は初めての鳥人間に大興奮。パンサー・向井慧とNMB48の渋谷凪咲は、今年も飛び立つ直前のチームを笑いを交えてリポートする。

出演者のコメントは、以下の通り。

■矢部浩之(ナインティナイン)
今年もいろいろなドラマが生まれました。あとね……これ言っていいんかな? 出たんですよ~新記録が!それだけでもじゅうぶん熱い大会でしたね。あと、お客さん来てくれるとやっぱり盛り上がりますよね。 応援団の方も含めて、やっぱり従来通りできることが、一番盛り上がるし、鳥人間コンテストだなぁと感じました。コロナで出られなくて、久しぶりに参加できるチームも多かったんで、そういう部分も新記録に繋がっていたのかなぁと思います。

■羽鳥慎一
心に残るフライトは、なんと言っても「東北大学 Windnauts」です。パイロットとお父さんお母さんの関係で、飛ぶ前にグッときて、飛んだ後でもグッとくる。2回グッとくるフライトだったと思います。皆さんも必ずグッとくるはずです!

■山下健二郎
僕はメカニックなことが好きなので、パイロットになるよりも、飛行機の機体を作ってみたい。初めて生で見ましたが、もうムネアツ! たぶん僕、羽鳥さんぐらい泣いていると思います。みんな泣いてましたよ。

■貴島明日香
私は初めて鳥人間コンテストを見ましたが、「すごい年にきたんだな!」と。しかもこんな特等席で。本当に幸せでした。個人的にもこの夏一番の思い出になった、そんな二日間でした。

■JP
僕は滋賀県出身なので、地元の鳥人間コンテストはずっとテレビで見ていました。生で見て、友達が住んでいる沖島まで飛んでいくということを知ってびっくり。記録と一緒に地元の滋賀が全国に伝わるっていうのはめちゃくちゃうれしい話やなと思います。

■亜生(ミキ)
いやっ、本当に楽しくて、仕事も忘れて楽しんでしまいました。ずっと鳥肌たってましたね。鳥人間だけにね!って矢部さん! お兄ちゃんの分までボケもツッコミもがんばりました!