有村架純と中村倫也がW主演を務めるTBS系金曜ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(毎週金曜22:00~)で、大庭蒼生役を演じている赤楚衛二にインタビュー。大庭としての役作りや、大きな刺激を受けているという有村と中村との共演について話を聞いた。
本作は、4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガル、石子こと石田硝子(有村架純)と、1回で司法試験予備試験と司法試験に合格した高卒の弁護士、羽男こと羽根岡佳男(中村倫也)の“石羽コンビ”が、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色のリーガル・エンターテインメント。
赤楚演じる大庭は、石子の高校時代の後輩で、第1話で依頼人として石子の父親が営む潮法律事務所へ。その後、勤めていた中古車販売店を退職して潮法律事務所でアルバイトをしていたが、オフィス用品を販売している会社への就職が決定。また、19日に放送された第6話では、大庭から告白を受けていた石子が「告白をお受けさせていただきたく存じます」とOKし、交際がスタートした。
赤楚は、大庭役について「特徴があるというより普通の男の子という印象だったので、素の自分に近いのかなと。カーディーラーということで営業の友達に話を聞いたりしましたが、そういうところより、どういう過去を歩んできたのか、石子先輩とどういう距離感だったのかということを膨らませていこうと考えました」と説明。
自身との共通点が多いようで、「剣道をやっているとか、車が好きだったり、部屋に雑貨が多く自分の好きなものであふれているようなところなど、似ているなと思います」と話した。
ただ、似ているから演じやすいというわけではなく、「自分に近すぎても難しいんだな」と感じているという。
「自分のことって意外と見えないじゃないですか。大庭のちょっとズレた感じがまんまだねって言われるんですけど、俺こんな感じなんだって不思議な感覚ですね。逆に離れていたほうが演じやすいのかもしれません。でもズレたところは演じていて楽しくてしょうがないです(笑)」
赤楚の起用理由について、新井順子プロデューサーは「赤楚さんといえば、新入社員のような初々しい役が多い印象でした。でもご本人は素朴で硬派な印象で、人の良さが特徴の大庭役はぴったりです」と説明。本作では「子犬系のようなかわいい感じを抜きたい」と新しい赤楚を見せようと考えているようで、「男・赤楚が見られると思います」とも話していた。
赤楚自身も、「今までの役が全部軟派かというわけではないですが、硬派な部分は挑戦なのかな」と感じている。ただ、あくまでも自然に男らしさが出るようにあまり意識はしていないと言い、「姿勢をよくすることくらいです」と話した。