ミュージカル『キング・アーサー』のプレイベント(製作発表)が25日に都内で行われ、オ・ルピナ(演出)、浦井健治、伊礼彼方、加藤和樹、太田基裕、平間壮一、小南満佑子、宮澤佐江、小林亮太、東山光明、石川禅、安蘭けい、ホリプロ 代表取締役社長 菅井敦氏が登場した。

  • 前列左からオ・ルピナ、石川禅、伊礼彼方、浦井健治、加藤和樹、安蘭けい。後列左から小林亮太、小南満佑子、太田基裕、平間壮一、宮澤佐江、東山光明

    前列左からオ・ルピナ、石川禅、伊礼彼方、浦井健治、加藤和樹、安蘭けい。後列左から小林亮太、小南満佑子、太田基裕、平間壮一、宮澤佐江、東山光明

同作はイギリ ス・ケルトに伝わる騎士達の物語を、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』など数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチア氏がグルーヴ感溢れるフレンチロックミュージックをベースとした多彩な音楽で描いたヒット作。天から下される運命に立ち向かうアーサー王の物語を描く。

ホリプロ 菅井社長は「2023年の初回上演のみならず、先々レパートリーとしてずっとやっていく作品に仕上げていくべく頑張っていきます」と宣言。この日は伊礼、加藤、小南、宮澤、小林、東山による「奪われた光」、そして浦井、小南、宮澤、全員による「魔法に導かれて」の2曲を披露。浦井は「かなりシャウトがあって、和樹と彼方がどこまでも高い声をこの時間に出すという、役者としてはやりがいの感じるような楽曲」と表し、「しっかりとみんなで体力をつけて、このメンバーだからこそ出せる音を紡いでいけたらと感じました」と意気込んだ。

伊礼はなぜか浦井に対し「プライベートでは負けませんですからね。作品ではいつも負かされてるけどさ、プライベートを楽しみにしてください」と宣言し、「1公演くらい勝たせてもらえないかお願いしようと」と目論む。浦井が「剣、抜いてみて」と煽ると、安蘭が「私が抜こうかな、エクスカリバー」と参戦し、浦井は「誰よりも似合う」と苦笑していた。

加藤も楽曲について「ダンサブルな感じで、見た目に派手で時に切なく悲しくというのを表現できる楽曲なんじゃないかなと思います」と太鼓判。「3人兄弟の末っ子」という東山は、今回アーサーの兄役を演じるにあたって「実際の兄はオラオラ系なんですけど」と東山義久のことを表しつつ、「自由奔放に憎めないキャラを作っていけたらと思っています」と語った。

殺陣のコツを聞かれた太田は「怪我をしない、させない」ときっぱり。一方で「伊礼さんが浦井さんをやってしまわないか監視しながら稽古していきたい」と述べ、周囲からは「言葉が悪い」、伊礼からは「そんな野蛮じゃございません」とツッコミが飛ぶ。平間は「全員が全員、体も歌も全身を使ってやってる。サーカスを見てるような、ミュージカルと違った楽しみ方を期待してもらえれば」と見どころを明かした。

また、舞台『鬼滅の刃』シリーズで主演を務めている小林は「別作品では鬼を狩るために日本の刀を振っているんですけど、西洋剣術が初めて」だという。浦井が「なるべく"呼吸"は使わないようにお願いします」と言葉を向けると、小林は苦笑しつつ「両手で持って斬るのが大事になってくるので、そういうとことはリアリティを持ってやりたい」と意気込んでいた。

最後には浦井が「この作品はド派手で、ダンスありアクロバットあり殺陣あり、そしてフレンチロックということで、かなりキラキラした作品だと思うんですけれども、物語の中では人間の本当の正義だとか、それぞれの群像劇としての愛の形だとか、繊細な心を紡いでいく、感情を大切にするようなお芝居を大切にするような作品になるんじゃないかなと思っております」と語る。「イケメン揃いだと思うんです、禅さんを筆頭に! 安蘭さんも。本当に楽しんでいただけるような作品になると思います」とアピールした。

東京公演は新国立劇場 中劇場にて2023年1月12日~2月5日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて2月11日~12日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて2月24日~26日、愛知公演は刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールにて3月4日~5日。