今回はかっこいいことわざを、前向きになれる言葉・努力できるようになる言葉・座右の銘にしたい言葉・英語のことわざに分けてご紹介します。
自分のお気に入りのことわざを心に留めておけば、ここぞというときに背中を押してくれるはず。ぜひお気に入りのかっこいいことわざを見つけて、座右の銘にしてみてくださいね。
かっこいいことわざ一覧【前向きになれる言葉】
ことわざにはさまざまな意味を持つものがあります。ポジティブな意味のものもあれば、ネガティブなもの、または自分への戒めや教訓になるものまでさまざまです。
ここではまず、ポジティブで前向きになれるものをピックアップしてご紹介します。
鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな権力や勢力がある組織、または人などに従うよりも、たとえ弱く小さなグループであってもリーダー、中心になる方がいいという意味を持つことわざです。
語源は中国の『史記』にあり、大国に従うのではなく自らが中心になって国を治めていく、統一すべきであるというエピソードが語られる際に使われた表現です。
- 鶏口となるも牛後となるなかれという言葉の通り、私もいずれは起業して自分でビジネスを展開したいと考えています
- 鶏口となるも牛後となるなかれという言葉に従って、ベンチャー企業の社長になった
人事を尽くして天命を待つ
できるだけのことをやり尽くした上で、あとは覚悟を決めて静かに天命・運命に身を委ねるという意味のことわざです。
天命という言葉が入っていることもあり、完全に運を天に任せるといったイメージを持つ方もいるかもしれませんが、できることは全てやり尽くした上で、という前提があるのがポイントです。言葉の響きのみでなく、意味としてもかっこいいことわざの一つとなっています。
- プロジェクトの成功のためにできる限りのことはやったので、今は人事を尽くして天命を待つという心境でいる
- 君はできることを全てやったのだから、人事を尽くして天命を待つ姿勢でいよう
習うより慣れろ
技術を身につけて自分のものとして使いこなせるようになるためには、人に言葉や理屈で教えてもらうよりも、実際に何度も実践を繰り返して慣れる方が有効であるという意味のことわざです。
理屈でわかったつもりになっても、実際に経験を積まなければ役には立たないといったニュアンスで使われることもあります。
- 習うより慣れろというように、実際に現場で仕事をすることでしか身につかないことも多い
- 君は完璧に理解してから実践したいというが、習うより慣れろという言葉もあるよ
思う念力岩をも通す
不可能だと思われるようなことであっても、一心に念じながら真剣に行うことによって可能となるという意味のことわざです。最初から無理だと諦めるのではなく、集中して精一杯努力することによっていい結果がもたらされるといったニュアンスで使われます。
強い意志や、信念を持ってどのようなことでもやり抜くことの大切さを教えてくれる教訓のようなことわざでもあります。
- 思う念力岩をも通すという言葉もある通り、難しいプロジェクトだとしても全力で取り組んで成功させたいと思う
- 思う念力岩をも通すというのだから、最初から諦めてしまうのはもったいないよ
荒馬の轡は前から
荒れている馬を制御するために轡(くつわ)を噛ませる際には、一見危険そうに思える正面から向き合った方が安全であるということわざです。どのような事態に対しても真正面から正々堂々と向き合う方がいいという意味合いで使われます。
- 荒馬の轡は前からというように、困難に思えることであっても正面から向き合うことによって案外簡単に解決できることも多い
- 真正面から相手に向き合った方がいいのかもしれない、荒馬の轡は前からだ
かっこいいことわざ一覧【努力できるようになる言葉】
努力しなければならないとわかっていても、なかなか気持ちが盛り上がらないことは誰にでもあるものです。
ここではことわざの中から努力できるようになるかっこいいものをピックアップして、意味をご紹介します。
勝って兜の緒を締めよ
勝利を収めることができたとしても、油断することなく、むしろより気を引き締めるべきであるという意味のことわざです。
人はどうしても一度戦いに勝利すると気が緩んでしまうものです。しかし、油断は人の成長を妨げることにも繋がり、さらには次の戦いにおいて弱点となってしまう可能性があります。だからこそ、より気を引き締める必要があるのです。
- 勝って兜の緒を締めよという言葉もある通り、今日の試合は勝つことができたがより気を引き締めたいと思う
- 勝って兜の緒を締めよともいうので、勝利に浮かれて油断することのないように
少年老い易く学成り難し
まだまだ若いと思っていてもあっという間に歳をとってしまう一方で、なかなか学問は成就しないものであるという意味のことわざです。時間は有限であっという間に過ぎてしまうのに、学問はなかなか一人前にならないものなので、わずかな暇も惜しんで勉強に励むようにというニュアンスで使われます。
- 少年老い易く学成り難しというように、後悔しないように今からしっかりと勉強をすべきだ
- 少年老い易く学成り難しを胸に、あっという間に歳をとってしまう自覚を持って勉強に励みたい
一寸の光陰軽んずべからず
前述の「少年老い易く学成り難し」と近い意味を持つため、置き換え表現として使われることも多いことわざが「一寸の光陰軽んずべからず」です。わずかな時間であっても無駄にしてはならないという意味です。
- 一寸の光陰軽んずべからずというように、時間は有限なので決して無駄にしないようにすべきだ
- 数分だからと無駄にしてはいけないよ、一寸の光陰軽んずべからずだ
山高きが故に貴からず
どんなに外見が立派であっても中身が伴っていなければ優れているとはいえないという意味のことわざです。外見だけで判断するのではなく、内面を見極める、あるいは内面を磨くべきであるというニュアンスでも使われます。
- 山高きが故に貴からずというように、外見ではなく内面を見極めることが大切だ
- 外見だけではなく内面もしっかり磨かないとならないな、山高きが故に貴からずだ
学問に王道なし
学問を成就させるために簡単で安易な方法はないため、しっかりと努力をしなければならないという意味のことわざです。学問の難しさ、そして努力の大切さを教えてくれる言葉でもあります。
- 学問に王道なしというように、学問を成就させる上で努力は欠かすことができない
- 学問に王道なしというし、毎日コツコツ勉強しよう
かっこいいことわざ一覧【座右の銘にできる言葉】
ことわざを座右の銘にしたいという方もいるでしょう。ここでは座右の銘にもぴったりのことわざをピックアップして意味や例文をご紹介します。
いつも月夜に米の飯
不足することがなく満たされた生活のこと、あるいは満足な生活を願っていたとしても実際は上手くいかないことを表すことわざです。かつて白米は貴重であり、庶民は満足に食べることができませんでした。白米をいつでも食べることができるというのは理想的な暮らしだったのです。
- いつも月夜に米の飯という生活を維持できるように努力を続ける必要がある
- いつも月夜に米の飯が当たり前であると考えるのではなく、感謝しながら日々の生活を送ろう
一念天に通ず
何かを成し遂げるために一心になって努力すれば、それが天に通じて成就するという意味のことわざです。どれほど困難なことでも信じて努力することの大切さを教えてくれる言葉です。
- 一念天に通ずというように、諦めずに成し遂げるための努力をすることが大切だ
- 一念天に通ずという言葉を信じて諦めずに努力をしたことによって結果を出すことができた
雨垂れ石を穿(うが)つ
雨のしずくであっても繰り返し落ちることによって石を削っていくということから、小さな努力を根気よく続けることで最後には成功を手にすることができるという意味のことわざです。
- 雨垂れ石を穿つというように、小さな努力を積み重ねて行くことが大切だ
- 雨垂れ石を穿つというので、毎日1時間ずつ勉強をすることにした
玉磨かざれば光なし
どれほど優れた才能を持っていたとしても、しっかりと学び修練しなければその才能を発揮することができないということを意味することわざです。
- 玉磨かざれば光なしというように、才能に溺れることなく努力することが大切だ
- 君は才能があるといえど、玉磨かざれば光なしなのだから練習を怠けてはいけないよ
虎穴に入らずんば虎子を得ず
何かを得るためにはある程度の危険やリスクを背負わなければならないことのたとえです。リスクを負って新しいことにチャレンジするのは不安が伴いますが、成功したときは何か大きなものを得られるはずです。
- 虎穴に入らずんば虎子を得ずというように、ある程度のリスクを背負わなければこのプロジェクトは成功しないだろう
- 虎穴に入らずんば虎子を得ずともいうし、リスクが伴うとしてもチャレンジしてみたらいいんじゃない?
かっこいいことわざ一覧【英語の心に響く言葉】
ことわざというと日本のものというイメージを抱いている方も多いかもしれませんが、海外にもさまざまなことわざがあります。ここからは英語のことわざをピックアップしてご紹介します。
Practice makes perfect.
教わるのではなく自分で練習(実践)した方が上達しやすいという意味で使われることわざです。日本のことわざの「習うより慣れろ」と同じ意味合いで使われています。
The pen is mightier than the sword.
ペンには剣以上に強い力がある、つまり言葉、言論は武力よりも強い力や影響力を持っているという意味のことわざです。
A word is enough to the wise.
賢い人は1つの言葉で多くを理解することができるという意味の言葉です。日本のことわざでは「一を聞いて十を知る」「言わぬが花」と同じような意味になります。
Speech is silver, silence is gold.
「雄弁は銀、沈黙は金」という意味のことわざです。ときには雄弁に語るよりも沈黙している方が有益であるケースもある、という意味で使われます。
A bad workman always blames his tools.
腕のよくない職人は、失敗を道具のせいにするという意味のことわざです。一流の人は道具を選ばないという意味の「弘法筆を選ばず」に似た言葉です。
After a storm comes a calm.
嵐の後には静けさがやってくるという意味のことわざです。嵐はいつまでも続くものではなく、いつかは終わりがやってくるのでそれを待つべきであるという意味合いで使われています。
かっこいいことわざを座右の銘にしてみては?
今回はかっこいいことわざをご紹介しました。
単にかっこいいことわざといってもさまざまな意味のものがあります。それぞれの意味を知ることによって、今後自分が悩んだときの道しるべになってくれるかもしれませんよ。
ぜひ自分のお気に入りのことわざを見つけてみてくださいね。