大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第31回「諦めの悪い男」が14日に放送され、比企一族が攻め滅ぼされた。比企能員の妻・道を演じた堀内敬子がコメントを寄せた。
源頼家(金子大地)の後継者をめぐり、激しさを増した北条と比企の争い。比企能員(佐藤二朗)はせつ(山谷花純)が生んだ頼家の長男・一幡を推し、早々に朝廷の許しを得ようと躍起になるが、大江広元(栗原英雄)らは取り合わない。一方、義時(小栗旬)は比奈(堀田真由)に頼んで比企の動向を探り、三浦義村(山本耕史)にも相談を持ち掛けた。そんな中、政子(小池栄子)のもとに北条時政(坂東彌十郎)、りく(宮沢りえ)らが集まり……。
北条も比企も一歩も譲らず、義時と時政は比企を滅ぼすことを決意。和議のためとして能員を呼び出して討ち取り、比企の館に攻め入り一族を滅ぼした。
比企能員の妻・道を演じた堀内敬子のコメントは以下の通り。
――館に攻め込まれたシーンについて
能員が時政のもとに鎧を着ていかなかったことを、道はそこまで不安に思っていなかったけれども、「やっぱりやられたんだ」という、予想をちょっとしかしていなかったことが目の前に起こったという感じ、驚きの方が大きかったかなと思います。このシーンの撮影が始まる前に、偶然ですけど北条方が攻めてくるシーンの映像が流れていて、それを見られたので「こんな感じで攻めてきているんだ」というのが分かって、より一層、自分の心に緊迫感を増すことができたかなと。普通だと見ないままやることが多いですけど、ちょっと攻め手の声が聞こえたり、そういうのを流してくださったのを見たりしたので、すこし気持ちは高まったと思います。
――道の最期について
とにかく“強い母親”という感じは意識しました。死ぬことに関しても悔いは全然ないし、能員が死んだ時点でもう、生きてはいられないという気持ちもあったと思いますし。ただ、みんなが本当に逃げ延びられるのかも分からないから、そこはちょっと不安なところはありますけど、自分のやることをやって、みんなを逃がして引き止めるという、その強さが出ればいいなという感じはありました。
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