俳優の荒木飛羽が主演を務めるドラマ特区『少年のアビス』(MBS 9月1日24:59スタートほか)のメインキャストが10日、発表され、北野日奈子、本田望結、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、松井玲奈、片岡礼子、和田聰宏の出演が明らかになった。

  • 上段左から北野日奈子、本田望結、堀夏喜、下段左から松井玲奈、片岡礼子、和田聰宏

2020年から『週刊ヤングジャンプ』で連載がスタートし、累計発行部数100万部突破中の大人気コミック『少年のアビス』を原作とするこのドラマは、“心中”をテーマに人間の欲望と心の闇を映すスーサイドラブストーリー。

主人公は、生まれ育った環境に縛られ、絶望の淵にいた高校2年生の黒瀬令児(荒木飛羽)。小さな田舎町で、何も変わらず平凡に生きていく…そんな毎日に嫌気がさしていたある日、運命を変える「彼女」と出会う。それは、この町に居るはずのない、憧れのアイドル・青江ナギ(北野日奈子)だった。

自分をこの場所から解放してくれると直感した令児だったが、ナギが差し出した救いの手は、“心中”だった。「今から心中しようか…」暗闇の中で、すべてを投じようとした瞬間、令児の担任・柴沢由里(松井玲奈)に助けられ、この日から令児の人生、そして周囲が大きく変わり始める。

物語を動かしていくのは、心に“闇”を抱えた登場人物たち。「チャコ」の愛称で親しまれる幼馴染の秋山朔子(本田望結)や、令児をパシリに使う旧友・峰岸玄(堀夏喜)。引きこもりの長男と認知症の祖母の世話で疲れ切った、令児の母・黒瀬夕子(片岡礼子)。夕子の同級生で小説家の似非森浩作(和田聰宏)。

生きることに「希望」はあるのか。閉塞感が漂う田舎町の小さな世界のなかで、行き場がない少年と、その家族、幼馴染、教師…強烈な個性を放つ登場人物たちの、“心中”から始まるスーサイドラブストーリーが幕を開ける。

憧れのアイドル・青江ナギ役には、今年4月に乃木坂46を卒業し、舞台やドラマなど女優としても活躍を広げる北野日奈子が決定。北野は、地上波連ドラ初レギュラーにして、本作のヒロインに抜擢。そして、令児の幼馴染・秋山朔子役には、ドラマ『家政婦のミタ』で脚光を浴び、18歳ながらに数多くの話題作品に出演する実力派・本田望結。令児の旧友・峰岸玄役には、FANTASTICS from EXILE TRIBEでパフォーマーとして活動するほか、俳優としても大注目の堀夏喜。令児の担任・柴沢由里役には、近年、ドラマや映画・舞台に引っ張りだこの女優・松井玲奈が決定した。

令児の母・黒瀬夕子役には『二十才の微熱』でデビューし、数々の映画・ドラマに出演する個性派女優・片岡礼子。夕子の同級生で、小説家の似非森耕作役には『シン・ウルトラマン』『あなたの番です』『逃亡医F』に出演する実力派俳優・和田聰宏が決定した。

新キャストのコメントは以下の通り。

■北野日奈子

少年のアビス 青江ナギ役の北野日奈子です。今回、作品に参加させて頂けることが決まったタイミングで私は「少年のアビス」に出会ったのですが、「少年のアビス」に出会えてよかったと思っています。演じるにあたってナギちゃんの思いはどこにあるんだろうと考えれば考えるほど、深い深い川に落ちていきそうな感覚になるほど、ナギちゃんは影響力を持っています。ドラマのナギちゃんは周りの人にどんな影響を与えるのか、天使のような死神のような存在が皆さんの目にどう映るのか不安と楽しみな気持ちがあります。誰かの心を救うことができるようにナギちゃんとして「少年のアビス」を大切に大事に生きたいと思います。よろしくお願い致します!

■本田望結

チャコ役は私の想像の遥か上をいく役で、出演させていただくことをすぐに決断できなかった経験は初めてでした。何度もスタッフの方々と話し合い、自問自答を繰り返し、様々な葛藤を乗り越え、チャコに出会えた事、本当に感謝しています。ダークな部分だけでなく、人を愛する形や無邪気な中に隠れたチャコの凄みに生きていくことや人を愛する勇気を貰えました。全身全霊で演じさせていただきます。ラストまで楽しみにしていて下さい!

■堀夏喜

原作を読み、『少年のアビス』という作品の持つ暗くて深い魅力に、ページをめくるたびに心を惹きつけられました。
今回、峰岸玄という人物を通して作品の世界の一人になることができ、とても光栄です。玄の言動に隠された本当の気持ちは何なのだろうと、彼の心の奥にある感情を探しながら彼を理解し演じさせていただきたいと思います。

■松井玲奈

底知れない闇がある『少年のアビス』に参加することになりました。
私が演じる柴沢由里は、自分の生徒を助けた所から理性の歯車が狂い出します。
精神をすり減らしながらも、心を震わせ、没頭し、楽しめる役は初めてかもしれません。
柴ちゃん先生と一体となれた時、体が粟立つようで、その感覚が病みつきにもなります。
知らず知らず“町"という世界の闇に身を投じている人々が、一筋の光をつかもうともがいている姿をぜひご覧いただきたいです。

■片岡礼子

今まで演じてきた母親役とは違う「夕子」を演じることが、簡単に想像がつきませんでした。
実際に現場に入ってみて、自分の想定していた演じ方とは違う形に着地していく感覚です。
誰でも「夕子」になりうるということを表現しようと思っております。
夕子を正当化するわけでも、責めるわけでもなく、そうならざるを得なかった夕子に寄り添いながら、この物語を大切に描きたいと思います。最後に…この原作をすでに読んでいた家族がドラマを見て、私を「夕子」として認めてくれたら本望です。

■和田聰宏

明るく振る舞っていたかと思えば、妙に冷めている。この男はいったい何を考えているのか…そんな掴み所のない男だな、というのが脚本から受けた印象でしたが、何故だか、ふと影のある似非森に不思議な魅力を感じました。その魅力をしっかりと表現出来るよう、自分自身に落とし込み演じていきたいと思います。

(C)峰浪りょう/集英社 (C)ドラマ「少年のアビス」製作委員会・MBS