JR東日本が利用の少ない線区の経営情報(収支・営業係数・収支率)を開示。2020年度、陸羽東線鳴子温泉~最上間に次いで営業係数(100円の収入を得るためにかかる費用。「100」を超えると赤字)の大きかった区間は磐越西線野沢~津川間で、「17,706」だった。

  • 磐越西線・信越本線の会津若松~新潟間で運転された快速「あがの」。今年3月のダイヤ改正で廃止された

磐越西線は東北新幹線・東北本線などと接続する郡山駅から、会津若松駅、喜多方駅を経由して福島県・新潟県の県境をまたぎ、信越本線・羽越本線と接続する新津駅までを結ぶ路線。このうち平均通過人員2,000人/日未満の会津若松~五泉間が開示対象となり、会津若松~喜多方間・喜多方~野沢間・野沢~津川間・津川~五泉間の4区間に分けて経営情報が開示された。

福島県・新潟県の県境をまたぐ野沢~津川間はとくに利用が少なく、2019年度の平均通過人員は124人/日、コロナ禍の影響を受けた2020年度の平均通過人員は69人/日に減少。2020年度の運輸収入は約500万円、営業費用は約10億4,500万円で、収支はマイナス10億4,000万円、収支率は0.6%に。営業係数は「17,706」で、今回の開示対象線区において陸羽東線鳴子温泉~最上間(営業係数「22,149」)に次ぐワースト2位となった。

なお、開示対象線区を含む磐越西線会津若松~新津間は、蒸気機関車C57形180号機の牽引する「SLばんえつ物語」の運転でも知られる区間。観光列車も運転され、11月には全線運転再開を迎える只見線をはじめ、磐越西線も経由する臨時列車(旅行商品専用)の運転も予定されている。一方で、昨今の利用状況に合わせ、会津若松~新潟間で運転された快速「あがの」が今年3月のダイヤ改正をもって運転取りやめとなった。