JR東日本は、2022年3月12日に実施するダイヤ改正で、磐越西線のダイヤを全面リニューアルすると発表。この中で、拠点駅である会津若松駅で列車を区分するほか、会津若松~新潟間の快速「あがの」を運転を取りやめることも発表された。

  • 電気式気動車GV-E400系で運転される快速「あがの」。ダイヤ改正に合わせ、運転取りやめに

郡山~新津間を結ぶ磐越西線は、郡山~喜多方間が電化区間、喜多方~新津間が非電化区間だが、拠点駅の会津若松駅がスイッチバックの構造になっていることもあり、近年は大半の列車が会津若松駅発着で運転される。郡山駅から喜多方駅へ直通する列車は現在、朝に上り1本、夕夜間に上下各1本。会津若松~喜多方間では、電車で運転される列車も減少しており、郡山駅から直通する列車と、夕方に運転される会津若松発喜多方行の下り1本、合わせて上下各2本のみとなっている。

JR東日本仙台支社は今回、磐越西線のダイヤを全面リニューアルするとともに、輸送障害発生時の影響範囲を小さくするため、拠点駅である会津若松駅で列車を区分すると発表。郡山~喜多方間を直通する現行3本(下り1本・上り2本)の列車について、会津若松駅での同一ホーム乗換えに変更するという。ダイヤ改正後の郡山~野沢間の時刻表も公開され、会津若松駅から直通する列車がなくなることに加え、喜多方方面の全列車が気動車による運転となっていることも確認できる。

来年3月のダイヤ改正では、利用状況に合わせ、快速「あがの」も運転取りやめとなる。現行の「あがの」は電気式気動車GV-E400系を使用し、新潟駅8時25分発・会津若松駅10時46分着、会津若松11時1分発・新潟駅13時42分着の1往復運転されている。

快速「あがの」の運転取りやめにともない、一部区間で代替となる普通列車を運転。新潟発会津若松行の列車が運転されていた時間帯には、新潟駅8時27分発・馬下駅9時19分着の普通列車と、野沢駅10時2分発・会津若松駅11時6分着の普通列車が設定される。会津若松発新潟行の列車が運転されていた時間帯には、会津若松駅11時25分発・喜多方駅11時42分着の普通列車と、五泉駅13時10分発・新津駅13時27分着の普通列車が設定される。

その他、会津若松駅での乗換え時間を考慮し、会津若松発野沢行の最終列車が繰上げに。現在は会津若松駅22時18分発・野沢駅23時4分着だが、ダイヤ改正にともない会津若松駅で接続する列車の時刻が繰上げ(郡山駅20時18分発・会津若松駅21時33分着)となることから、会津若松駅21時50分発・野沢駅22時40分着に変更され、30分程度の繰上げとなる。